※※第204話:Make Love(&Make Love!).11
たっぷりの生クリームのうえに規則正しく並んだ苺、真ん中にはチョコプレートと、清純な雰囲気のショートケーキが顔を出した。
チョコプレートには、“ゾーラ先生(ピンクのハート)お誕生日おめでとう!”の文字が白いチョコペンで描かれており、周りにはふんだんに白い薔薇が描かれている。
こけし姉さんはやはり、白い薔薇は譲れなかったようだ。
「……可愛いね、美味しそうなケーキじゃないか、」
くちびるを放した醐留権は、ケーキを見ながらとても嬉しそうに微笑む。
そんなゾーラ先生は、白い薔薇はただ華やかだから描かれているだけで特に他意はないと思っております。
「ほんとぉぉ…っ?良かったぁぁっ…」
彼が喜んでくれることが、こけしちゃんにとっての喜びにもなる。
視線を彼女へ戻すと、今度は醐留権はどこか悪戯っぽく笑って、
「こうするともっと…可愛くて美味しそうだ、」
ゆびに掬った生クリームを、こけしちゃんの肩に塗りつけた。
「ひゃ…ぁっ、」
生クリームはまだひんやりとしていて、その感覚に驚いたこけしちゃんはビクッと躰を跳ねさす。
…ッ…チュプッ…
「あっっ…あぁっ、……っっんぅっあっっ、」
生クリームはゆっくりと舐め取られ、その後肩に吸いつかれて悩ましげな反応は止まらない。
「私の指は君が舐めてくれるかい?」
次に醐留権は、生クリームのついたゆびさきを彼女の口元へと持っていき、
「ん…ぅっっ、」
こけしちゃんは彼のゆびを、口へと含んでいった。
クププッ――――…
「ん…っんっぅっ、ん…っっ、」
自分で味見をしたときより、生クリームは甘い気がした。
こけしちゃんはうっとりと、彼のゆびを舐めて吸う。
「厭らしいね…悠香、」
ばっちり眼鏡はかけたままで咥えさせている醐留権は、吸われながらゆびを抜いてゆき、
「まだまだ、一緒に甘くなるだろう?」
さらにもう一掬い、生クリームをゆびに取る。
「あ…ぁぁっん、」
グイと下ろされ両腕からも脱がされたドレスは腰に留まり、ブラジャーは床へと散る。
露にされた胸の膨らみへと、ゆびが這い、生クリームが塗りたくられてゆく。
もう一掬い、今度はやけに念入りだ。
白くなった真ん中で、充血している乳首はさながら熟れた苺か。
「私は苺は真っ先に食べてしまうことが多いんだが、」
彼女の乳房を見ながら、醐留権はくすっと笑うと、
「この苺は最後まで取っておきたいね…」
周りの生クリームへと舌を滑らせていった。
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