※※第168話:Make Love(&Engross).96







 「うーん、でも、ゴム着けるまえに舐めちゃお…」

 ペロッ…

 コンドームの袋を手にしたまま、愛羅は羚亜のソレを手で持って舐め始めた。


 「う…あっ、愛羅さ…っ、」
 羚亜はつまさきまでふるわしている。

 「気持ちい…?羚亜くん…」

 チュッ…ジュッ…

 愛羅はうっとりと、舌を這わせてから、

 「先っぽからいっぱい濡れてきたよ…?」

 咥えていった。

 グププッ――――…





 「あ…っ、あっ、そんなに…吸っちゃ…っ、」
 カラダを反らした羚亜は、自分の髪をくしゃっと掴む。

 「……っん、ん…っ、」
 愛羅は口を上下に動かしながら、強く吸い上げ、

 「んーっ…」

 先端に向かい、濡らしてゆく。


 「……っっ、ダメっ、も…っ、出ちゃ…っ、」
 今度は彼女の髪を、両手でくしゃっと掴んでから、

 「あ…っ!」

 羚亜は射精した。




 「ん……」
 吸うようにして、愛羅は飲み込む。

 「は…っ、はぁ…っ、」
 羚亜は息を乱すばかりで、

 「またすぐ硬くなったよ…?」

 口を離し、愛羅はゆっくりと避妊具を被せてゆく。







 「あ…っ、愛羅さっ、俺もう…全部っ、飛んでそ…っ、なんだけど…っ、」
 「大丈夫、羚亜くん!挿れたら戻ってくる!」
 「そん…っ、な…っ、」

 根元までしっかり、装着してしまうと、

 ズッッ――――…

 騎乗位での挿入と相成りました!














 ――――――――…

 コソコソ…

 (んんん?)

 彼と仲良くお買い物の最中、ナナはとある気配に気がついた。
 ベンジャミンのものとは違う気もして、恐る恐る振り向く。


 すると、そのコソコソとした気配は自分に向けられているものではなく、

 「ねぇ、ちょっとマジあのひとさ、このPVのひとだって…!」
 「うわぁ、実物もめっちゃきれい…!」

 あきらかに隣の薔へと向けられているものだった。




 何だかイラッとしたナナは、思わず彼の手をぎゅっと掴んでいた。

 「…どーした?」
 彼女の様子の変化を悟った薔は、やさしく問いかける。

 「こっ、これが美味しそうです!」
 ナナは何事もなかったかのように、フルーツと生クリームの色合い鮮やかなプリンアラモードを手に取りカートに入れる。
 そのとき、彼女の様子によりコソコソとした気配に気づいた薔は、

 ぽすっ

 いきなり、繋いでいる手をジャケットのポケットへと突っ込んだ。


 あったかいところへ持ってきて、さらにあったかくなる。

 やり方は強引だったが、感触はやさしくて、

 「後で一口寄越せよ?」

 赤くなって目をぱちくりさせているナナに、笑って言い聞かせた薔はレジへと向かい出す。




 ……すっごい羨ましい……

 店長さんを含め、周りの乙女たちは至極うっとりとしております!

[ 79/537 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る