※※第168話:Make Love(&Engross).96






 時はすでに昼下がりのこと。
 ちなみに愛のお粥は丁寧に、冷凍保存までされました!



 「うわーっ!これも解けました!薔の教え方はわかりやすいですねーっ!」
 大感動のナナは、赤マルのついた自分のノートを得意げに眺めた。


 「おまえがしっかりやってるからだろ。」
 「薔の教え方がわかりやすいんですよ!」
 と、とたんにふたりはイチャイチャ全開となり、

 「こっちもきっと解けます!」

 ナナは気合いを入れて、さらなる難問に挑戦し始めた。
 こいつ可愛いな、と薔は想っております。




 チクタク…

 「う〜ん…」

 チクタク…

 「うう〜ん…」

 チクタクチクタク…

 「う…?ううう〜ん?」






 「…そろそろ襲ってもいいか?」
 「どひゃあ!」
 さりげなく唸りながら誘惑していたのかもしれない。



 とまあ、ここらで、

 「あの、薔っ!」
 「なんだ?」

 ナナは素直に言ってみた。

 「お勉強をすると、甘い物が食べたくなりませんか!?わたしは食べたくなっちゃいました!」

 ってね。







 「なら買いに行くか、ご褒美だ。」
 薔は笑って、彼女のあたまを撫で、

 「はいっ!」

 ナナは喜び勇んで応えたのだった。















 ――――――――…

 「羚亜く〜ん!テスト勉強も一段落したし、エッチしよ〜!」
 自分の部屋にて、愛羅は彼氏へと迫った。
 テーブルの上には、さほど一段落もしていない勉強道具の数々が。

 「愛羅さん!?そんなことしたらせっかく覚えたのも忘れちゃうよ!」
 シャープペンシルを手にしたまま、羚亜はたじろぎ、

 「大丈夫〜!思い出せるようなエッチにしてあげるから〜!」
 「うわぁ!」

 ドサッ――――…

 結局、押し倒されちゃった。




 弾みで飛んだシャープペンが床へと落ち、僅かばかりに揺れてから動かなくなる。


 「……っん、ふ…っ、」
 押し倒されてすぐに、羚亜はくちびるを奪われ。

 スス――ッ…

 愛羅の手はボトムスを這い、早くもソコへと辿り着く。


 「……っ、ちょ…っ、愛羅さんっ、てば…っ、」
 ぶるりと震えた羚亜が、思わずくちびるを離してしまうと、

 「もう硬くなってるから、コンドーム着けてあげるね…?」

 顔を火照らす愛羅はスカートのポケットから、避妊具を取り出した。



 「よ…っ、用意周到だね…?愛羅さん……」
 「全部で5つほど忍ばせてあるよっ?」
 「えええ!?」

 ……ほんとうに用意周到でございますこと。

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