※※第167話:Make Love(&Honeyed).95







 ときめきに終始やられそうだったが、ナナは何とか今回も白いお粥を完成させた模様です!
 ちなみに、大きな土鍋で見事に5合分作りました。



 “よかった、ちゃんと白い…けどすごい量…”
 “よかったね〜!すごいんだね〜!”
 確認をした花子は一安心とやや呆気、豆はとにかくはしゃいでいる。


 「いっぱい召し上がって早く元気になってください!」
 と、ナナは大きめのお花模様のどんぶりにお粥を装う。

 「ありがとな?ナナ…」
 薔は火照った顔で微笑む。






 ……どふぅっ!

 “正念場よ!ナナちゃん!”

 ナナは何とか、ノックダウンを堪え、

 「やっぱおまえも熱出したか?」
 「あるかもしれないですねーっ!可愛すぎますのでーっ!」

 みんな揃って、少し遅めのランチタイムと相成りました。
















 ――――――――…

 (わたしもお料理できるじゃーん!)
 達成感に満ちるナナは、後片付けも無事に終えリビングへと戻った。
 ちなみに花子と豆はお部屋にて、仲良くお昼寝タイムに突入しちゃっております。



 そしてナナは、

 「お具合はどうで」

 すか?と尋ね終える前に、

 グイッ――――…

 ちょっと強引に腕を掴まれ、抱き寄せられていた。






 「すげえ熱くはなってる…」
 後ろから、薔は耳もと囁く。
 息づかいが少し、乱れて取れる。

 「あ、あのっ…」
 ドッキドキのなか、膝の上に座らされてしまったナナはおもむろに口を開く。

 「ん?」
 彼女の髪をやさしく撫でながら、薔はその首筋にキスを落とし始めた。
 抱きしめられているとよくわかる、彼の躰が本当にとても熱くなっていることが。

 びくんっ…

 「あ…っ、安静にっ、して…ないと…っ、ダメですって…っ、…っん、」
 とか言いつつも、躰は否応なしに好反応を示してしまい、

 「おまえがいるから大丈夫だろ?」
 クスッと笑った薔は愛撫をやめない。



 「ん…っ、……あっ、ぁ…っ、」
 ナナは甘い声を零れさせ、まだ明るい部屋はしっとりと湿り気を帯びてゆく。

 ふと、

 「なぁ、ナナ…」

 肌へとくちびるをそっと滑らせ、耳にキスをするように彼は吹き掛けたのだった。

 「このままエッチなこと、しよっか…」

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