※※第197話:Make Love(&Passion).115








 音を立てて肌へとくちづけられながら、太股を撫でてスカートが捲り上げられる。

 「俺が“いい”って言うまで…目は閉じたまま感じてろよ?」
 そっと目元から放していった手を、薔は彼女の胸元へと這わせる。

 「あ…っ、あっ…あ、」
 服のうえから乳房を揉まれ、内股を滑った彼の手はパンツの染みへと触れる。

 「脚…開こうか、」
 グチュグチュと音を立ててゆびを動かしながら促されたナナは、言われた通りに脚を開く。



 ヌ――ッ…

 「あ…っん、ダメ…っ、」
 パンツ越しに秘部を艶かしく撫でられ、彼女は甘ったるく声を上げ、躰を反らす。

 「…――――ダメなのか?」
 動きを止めることも緩めることもなく、くすっと笑って薔は首もとに痕を残す。

 「ほんとにダメなら…止めてやろうか?」
 そしてここぞとばかりに、意地悪く膨れたクリトリスを撫でて刺激する。



 「あ…っあっあ、止めちゃ…っ、や…っ、」
 ナナは素直に、感じて、下着をさらに濡らしてゆく。

 「ん……いい子、」
 胸を愛撫していた手で、あたまをよしよしすると、パンツをずらし薔は入り口をゆびで拡げて乱す。
 咬みつくようなキスで肌が引っ張って放されれば、また白い肌には痕が残り、艶を帯びた。


 チュプッ…プチュッ…

 「あ…っあっン、あ…っ、」

 愛液は彼のゆびと一緒になって、淫靡な音を響かせ、

 「……おまえ今、目ぇ開けるの忘れただろ?」

 妖しく笑いかけ、薔はいきなり3本、ゆびを中へと滑り込ませた。

 グチュッッ――――…






 「ああ…っ、」
 そうだった、彼の甘い声にはきちんと隠されていた、“いい”という言葉が。
 せっかく、彼が与えてくれたというのに。

 「もう遅ぇな?」

 グチュグチュッ…ヌグッ…

 薔は3本を抜き差しさせながら、親指ではクリトリスにも摩擦を与えてくる。

 「次はいつになるんだろうな…」






 「んっあ、あっ…あっん、」
 滑らかに抜き差しされ、愛液をかき出すゆびの動きは激しい。

 「ここ…硬くなってる、」
 ヴァギナを淫しながら、服のうえからでもわかるくらいに膨れた乳首を薔は噛んできた。


 「あっっ!」
 ナナは達してしまい、

 「潮噴いてるぞ?何度も…」

 自分自身には見えていないのだけど、彼は中に入れたゆびで吹いた潮を飛び散らせた。

 ビューッ…ビュッ…ビュクッ…


 「はあ…あっ、あっ…ん、」
 ナナは痙攣したかのようにふるえ、潮を吹きながらただ彼のゆびの動きを狂おしいくらいに感じていた。




 「もっとびしょびしょにしてみようか、」
 薔はゆびの速度を速める。

 「あっあっあっ…あっん、あ…っあん、あ…っん、」
 噛まれた後の乳首は服のうえから摘まんで擦られ、

 「……っ、は…っ、」

 彼は別の痕を彼女の肌へとつけて、息を乱す。



 ナナは今度は“いい”という言葉をうっかりしてしまわないようにと、気をつけようにも、

 「あああっっ!」

 達してしまい、ソファのうえや床へとまたしてもたくさん潮を吹いてしまった。

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