※※第１９３話:Make Love(in Clubroom).112

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　パンッ…パンッ、パンッ――…

　「んんん…っふ、うんん…っ、」
　イっている間にも容赦なく子宮目掛けて突き上げられ、ナナはじわじわと彼のネクタイを濡らしていった。
　同時に、しっかりと嵌められた場所も。


　突きながら彼女の臀部にゆびを這わせ、そっと掴むようにして薔は入り口を拡げる。

　「搾り取る準備はいいな？」
　彼の息づかいはより一層、乱れていた。


　「ん…っんんっっ…っ、」
　ゆびが放されれば張りのある臀部が揺れて、中は奥まで狭まる。
　ナナは咥えたネクタイの先を掴み、湿った口元へと当てる。
　はやく、早く中に――いっぱい出してほしい。
　描く想いにも全身は甘く痺れる。



　「んううっっ！」
　戦慄き、ナナがまたしても絶頂を得るのとほぼ同時に、

　「……っ！」

　薔も射精をした。



　(あっ…あ、熱い…っ、)
　鼓動を流し込むように、注ぎ込まれる淫水にナナは恍惚として躰をふるわす。
　子宮まで彼に支配されておかしくなっちゃいそうだ。



　「一度出したら抜いてやるつもりでいたが、」
　両手で彼女の腰を掴むと、薔は引き寄せてまた深くへと突き上げる。

　「無理だったな…」






　「……っんんんっっ…っん、」
　咥えたネクタイを引っ張り、上体を反らすナナは湿った髪を乱す。
　広がったブラウスのあいだ、乳房が揺れている。
　中に出された彼のが、どうやっても溢れ出てきてしまう。

　「まぁ、おまえも一度じゃ全然足んねぇか…」
　混ぜ合わせて泡立て、薔は妖美に笑って囁く。

　彼はすべてお見通しだ、一度で足りるはずがない。
　学校の部室で、交わっているというのに。




　「…――――――ナナ？知ってるよな？」
　また激しく突いて、後ろから耳もとへくちびるを寄せると、

　薔は吹き掛けた。

　「おまえは全部…俺のものだからな？」





　「……っっっ！」
　吐息が甘くて、感じすぎたこともあり、ナナは再びの絶頂を得る。

　「……っ、」
　また激しく起きた収縮に堪えた薔は、彼女の耳を甘噛みして、

　「今のでイくのかよ…可愛すぎだろ？」

　頬を撫でてから、動きを緩めた。



　ズプッ…ズプッ――…

　「ん…っん、ん…っっ、」

　動きは緩くなったが、そのおかげでゆっくりと撹拌され、最奥へ当たる瞬間を少しでも待ちわびることによりまた興奮した。

　隅々まで、悦びを得る。
　自分の全部が彼のものだということを、全部でナナは知っていた。

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