※※第188話:Make Love(&Make Love!).10








 胸への愛撫だけで、こけしちゃんは何度かイかされてしまった。
 自分でも驚くくらいに、躰は興奮している。


 「ここには…何もしなくていいのかい?」
 不意に、乳首からくちびるを離した醐留権は、パンツのうえから秘部へとゆびを這わせてきた。

 「こんなにも濡れているんだが…」






 「やぁ…っ、してぇぇ…っ?」
 こけしちゃんはもじもじと股を動かし、懇願する。
 きっと中までひくひくと動いている。

 「何を…してあげようか、」
 愛液がよく染みたパンツのうえからゆびを動かし、確かめた醐留権は乳首へ舌を滑らす。


 「はぁ…っん、」
 どっちも気持ちいいのだけど、もっともっと気持ちよくして欲しくて、こけしちゃんは正直に振り絞っていた。

 「指入れてぇ……乱し、てぇ……っっ、」







 「……ここに?」
 醐留権は、パンツの中へ忍ばせたゆびで、入り口を拡げる。
 襞はゆびを欲しがるみたいに、濡れてふるえている。
 「っんぅ…っ、そうぅ…っ、」
 小さく頷いたこけしちゃんは、自ら、彼がゆびを入れやすいようにと脚を開いていた。


 「いきなり3本でも…スムーズにいけそうだね、」
 乱れた息を零し、醐留権はその通り、3本を中へと滑り込ませてゆく。

 「あぁ…ぁっっ、……っんぅ、」
 つまさきまでふるわせたこけしちゃんの乳房は揺れ、

 「吸いついてくるよ、悠香…」

 滑らかに、ゆびは根元まで入ってしまった。


 キュッ…

 「はぁぁ…うっっ、」

 ゆびが入ったとたんに、乳首を摘ままれた。
 そして擦られ、抜き差しされだしたゆびが淫らな音を聞かせる。
 こけしちゃんはきつく枕を掴み、手でも口でも胸を弄られ、中のざらつきを撫でるように擦りながらゆびはしなやかに動く。

 「あっ…あぁんっ、あ…ぁぁっん、」
 浴衣の帯まで、湿っていた。
 脱げそうで脱げない、だからすごく卑猥だ。

 明かりはどこまでも、幻想的だから淫靡だった。





 「……っあぅぅ…っん、」
 枕を必死で掴み、躰を反らしたこけしちゃんは、

 「あぁぁっ!」

 達してしまった。



 すると醐留権は、口を離しながらゆびを抜いてゆき、

 「悠香、」

 今までに見たことのないデザインの避妊具の袋を、取り出したのである。

 「今夜は少し…刺激的なのを着けさせてもらうよ?」








 「うんぅぅ…っ、」
 仕様が未だどういうものなのか見当もつかないこけしちゃんは、ドキドキィィもひとしおで待機。
 先生は用意周到でした。

 湿った浴衣が腰を滑り落ち、彼女の肌はさらに露となった。

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