※※第181話:Make Love(in Landing).104







 「あ…のっ、薔…っ?」
 首筋へとゆっくり、舌を這わされながらナナは吐息より小さな声で彼の名を呼んでいた。

 「ここって人通り、少ねぇんだよな…」
 キスをしながら彼女のブレザーのボタンを外し、ふっと笑って薔は囁く。

 「スリルがあって…興奮すると思わねぇか?」






 「でも…っ、ぁ…っ、」
 こんなところで、危ういのに、ナナの躰はふるりと反応し、

 「いいから…触れてぇんだから触れさせろよ、こっちはさっきから煽られっぱなしなんだよ、」

 次にリボンを残したままブラウスのボタンがいくつか外される。

 期待に疼く躰は、彼に任せるより他はなく、

 「あの…っ、でしたらっ……声は…っ?」

 我慢しなくちゃいけませんよね?……ナナは潤んだ視線で問いかけた。



 ブラジャーが大胆に覗くくらい、裾はスカートに入れたままブラウスのボタンを外してしまうと、

 「…――――ご名答だ、」

 耳もとで笑った薔は背中へ片手を滑らせた。











 クニッ…ムニッ…

 「ん…っン、ん…っ、」

 ホックが外されたブラジャーを上に押し上げられ、乳房を口と手で愛撫されながらふるえるナナは壁に背中をもたせていた。
 スカートから少し引き抜かれたブラウスが、乱れて汗に湿りだす。

 ナナは口元へ片手を当て、ブレザーの袖を噛みながら必死になって嬌声を押し殺す。


 弄られピンと立った乳首が、落とされた照明のなかで艶めいて、

 「はぁ……」
 ふと、息を上げた薔はブレザーを脱ぎ捨てた。





 床へはふたつの鞄と彼のブレザーが、息を潜め、

 「あつ…」

 彼女の腰を片手で抱いて支えながら、薔はネクタイを緩める。


 「ん…っ、あ……」

 その姿に魅入るナナのアソコは、キュンキュンとしきりに切なく疼いて、

 「どうした?ここ…」

 ヌグッ――…

 「ん…っっ、」

 ネクタイを緩めた手を滑らせてスカートを捲り、下着越しに薔はゆびを当ててきた。

 「自分で擦りあわせようとしてんのか?」






 ヌクッ…ヌプッ…

 「ん…っ、く…っん、」

 下から支えられているようだが、余計にバランスを失くしてゆく。
 蜜が滲みだす。

 「おまえのここが一番…熱くなってんだよな、」
 ゆびでソコを撫でながら、薔は彼女のブレザーも脱がしていって、床へと散らせ、

 「でも、中はもっとだろ?」

 ツププッ…

 パンツをずらすといきなりゆびを入れてきた。

 「ほら……脚開けよ、」




 「んっっ!」
 イけてしまったナナは、ガクンと腰が砕けて否応なしに脚を開いていた。

 「3本でもすげえスムーズに入った…」
 ゆびで支えた薔は、妖しく笑ってからゆびを抜き差しし始めた。

[ 263/537 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る