※※第179話:Make Love(&Temptation).102







 パンッ、パンッ…パンッ――…

 「ん…っふ、ん…っっ、んんっ…く、」

 躰がぶつかりあう音が、教室へと響いていた。

 「あ…っ、」
 ナナは濡れたくちびるを開き、今度こそイキ声を響かせてしまいそうだった。
 弓なりに反れば、汗に濡れた乳房が弾むように揺れる。



 そのとき、

 グプッ――――…

 ナナは開いた口内へと、ゆびを何本か滑り込まされ、

 「…――――っっ…んんんっ!」

 そのまま戦慄き、絶頂を得たのだった。



 「……っ!」
 ほぼ同時に、薔も彼女の奥深くへと射精をした。


 ドクッ…!ドクンッ…!

 「ん…っは、んんう…っ、」

 子宮までたちまち至上の熱に支配され、彼のゆびを伝い唾液は机へとさらに垂れ落ちる。
 細く、糸を引きながら愛欲の煌めきを見せ。



 いつの間にか教室には、うっすらと、夕陽の色が射し込んでいて、

 「まだおまえは俺の…離したくねぇんだろ?」
 「ん…っ、ふっ…んん…っ、」

 ゆびを口内でいやらしく動かし、笑った薔は後ろから容赦なく奥を突いた。

 「俺もまだ…ここから離れたくねぇから、もう少し繋がってようか……」









 学校の教室で、危ういけれど、止まらない。

 「んんんんん…っっ!」
 ナナはまたしても、絶頂を得たようで、

 「く…っ!」
 収縮に堪えきれず、薔も射精をして、


 床を濡らした体液にまでも、夕陽の赤が淡く混じって情事を彩った。















 ――――――――…

 「そうか、そんなことがあったのか、だから今日は羚亜はお菓子を食べていないのだな。」
 夜です。
 仕事を終えて帰宅した醐留権は、羚亜の報告を受けて眼鏡をくいっとさせた。

 「要さん…、今朝はあんなにも落ち込んでいたのに…」
 「私のチェリーブロッサムは優しかったのだよ。」
 そして、フフフと誇らしげに笑うゾーラ先生。

 羚亜の前でチェリーブロッサムを使われてもなぁ。




 「もういいよ!俺ね、決めたんだ!」
 「何をだい?」
 落ち込んでいたのなら慰めあおうと(言葉とかでね)思った羚亜だったが、何だか置いてきぼりを食らった気がして声を張り上げました。

 「明日から薔くんのところで特訓してもらう!」









 「暮中は劇の稽古で忙しいのではないか?」
 「大丈夫!特訓をお願いするのは薔くんじゃないから!」

 ……ということは、ナナか?
 あ、ナナも劇の稽古があったか(それ以前に彼氏が許さない)。


 ちなみに、劇の稽古があろうとも教室でセックスはしておりましたけどね。















  …――When, of course…

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