※※第177話:Make Love(&Make Love!).9








 楽しく食事を終えると、ナナは下着の濡れ具合が非常に気がかりだったため、

 「お…っ、お手洗いに…行ってきます…っ、」

 確認すべく席を立った。


 「あぁ。」
 薔は微笑んで返します。


 そしてトイレへ向かい出すと、

 ヴヴヴッ――――…

 玩具はまた緩く振動を始めたのだ。

 「……っ!?」
 いきなり揺れ動き始めたバイブに感じて、バランスを崩しそうになったナナは必死で堪える。


 くすっ…

 と笑った薔は、リモコンで操作して振動をさらに強めたのだった。





 「薔、お前とナナちゃんはまた同じクラスになれたのか?」
 「二年は違うクラスになっちまったよ。」
 「そうか、そいつは残念だったな。」
 ふたりきりになると、夕月は薔に学校の話を聞きたがりました。














 (あ…ん、も…っ、ダメ…っ、ダメ……)
 玩具に感じるナナは慎重に、ゆっくりとトイレへ向かっていった。
 膨れたクリトリスまでプルプルと震わされて、パンツはきっと恥ずかしいほどに濡れている。

 けれど、必死になって平静を装おうとしている。




 ようやく辿り着いたトイレには、他に誰も使用している者がおらず、

 (良かった…っ、誰もいない……)

 その点については安堵し、ナナは個室に入った。
 二つあるうちの、より入り口からは奥のほうへ。



 「は…っ、あ……」
 思わず、吐息や声が漏れる。
 けれどそれらはトイレ内に響いた気がした、BGMが流れているというのに。
 また漏らすことを、従順なナナはひどく躊躇ってしまう。

 そしてスカートを、ゆっくりとたくし上げてゆく。




 ヴヴヴヴヴッ――――…

 「……っ、」

 玩具が振動をつづけるソコは、案の定、びしょびしょに濡れてしまっていた。

 ナナは応急措置として、トイレットペーパーで拭こうと試みる。




 そのとき、

 バタン――――…

 トイレに誰かが入ってきたのだ。





 びくっ…!

 としたナナは、反射的に動きを止め息を潜めていた。


 「先いいよ?」
 「いいの?ありがと。」

 おまけに入ってきたのは、二人組のようだった。

 隣の個室が使用中となり、ナナは焦ったのだけど。
 よくよく考えてみると、トイレでトイレットペーパーを使用するのは全くおかしなことではないわけで。



 カラカラ…

 息を潜めながら、ナナはペーパーを巻き取り、まずはパンツから恐る恐る拭いていきました。

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