※※第176話:Make Love(&Manacle).100
レストランに到着したこけしちゃんと醐留権は、久しぶりのデートを噛みしめながらのディナーと相成りました。
こけしちゃんが気を遣ってもいけないと思ったのだろう、本日はカジュアルなレストランにふたりは入っており、
「ここのお店ぇ、お庭がきれいねぇぇ。」
「そうだね、」
にっこにことこけしちゃんは、窓の外を眺める振りをしながらドキドキィを落ち着かせようとしております。
「何かぁ、色々解決したからぁ、まずは乾杯したい気分ぅぅ。」
「するかい?桜葉の大活躍に。」
ここで、ディナーの段取りにも思いを馳せながら、
「そう言えばぁ、お腹空いたなぁぁ。」
「じつは私もなんだよ。」
ふたりはメニュー表を共に眺めたのでした。
――――――――…
「あ……」
目隠しをされたナナは、後ろ手に手錠を嵌められた状態でソファに座らされてしまった。
彼に捕らわれてしまうことは、至上の悦びを連れてくる。
脚は開かれた状態で、染み出しているパンツはもう見られているかもしれない。
けれどひどく興奮して、息は乱れるばかり。
「随分とそそる眺めだな…」
ソファに片膝を突いて背もたれを片手で掴み、くちびるを寄せた薔が彼女の耳もとで囁けば、
「あ…っ、あ……」
敏感になった聴覚が声をエロティックに捉え、ナナの躰はゾクゾクとふるえてしまう。
「この状態でそんなに感じてんのかよ、」
吐息で耳を撫でながら、彼の手は衣服のうえから躰を撫でて伝いゆく。
「あ…っあ、あ…っ、」
見えてはいなくとも、まざまざと自らの躰で捉えて描き、ナナはひどく昂って声を上げ、
「こっち向いて?ナナ…」
囁きで甘美に誘われると、従わざるを得ない。
「は…っ、あっ…ん、」
ナナはおもむろに、声の聞こえるほうへと顔を向けていって、
ちゅっ…
「ん…っ、」
くちびるが奪われた。
ぬぷっ…くちゅっ…
「ん…っん、ふう…っ、」
濃厚に、舌と舌を絡めているあいだに、トップスは艶かしくたくし上げられてゆく。
ジャラッ――――…
後ろで、手錠の鎖が束縛の音を立てる。
「ん…っ、んっ、んう…っ、」
じわじわとパンツはさらに濡れて、自分でもどこまで濡れているのかもう見当もつかなくて、
プツンッ…
背中へと滑り込んだ片手が、すんなりとブラジャーのホックを外した。
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