※※第172話:Make Love(but…Stray).99








 そんでもって、本日は、

 「花子ちゃん!お誕生日おめでとう――――――――っ!」

 花子のお誕生日です!




 きゅぴーん

 も最高潮の花子の目の前には、ご主人さまとその彼女によるヘルシーな手作りケーキが。
 その姿はばっちり、写真に収められました。

 ちなみに、プレゼントであるわんちゃんのクッキーは、ケーキの飾りつけにもちょっと使われております。
 可愛く飾られたこちらのケーキの白さは、プレーンヨーグルトによるものであります。
 もちろん、はしゃぐ豆にもちゃんと小さめのケーキが用意されていた。





 「あれ?こちらどうやるんですか?」
 「貸してみろ。」
 テンションそら高くクラッカーを鳴らそうとしたナナだったが、なかなかうまくいかなかったようです。

 よって、薔がクラッカーを鳴らし、

 “いただきまーす!”

 それを合図としたかのように、わんこたちはケーキを食べ始める。



 「か〜わ〜いいーっ!」
 ご主人さまとその彼女も、自分たちで作ったケーキを半分こにして食べておりまして、ナナは託されたデジカメでわんこたちを激写。

 「おまえ、どさくさに紛れて俺もかなり撮ってるだろ?」
 「えええっ!?そっ、そんなことは〜、決して〜、ございませんよ〜、」
 さりげなく彼氏の隠し撮りにも励んでいるようだ。


 「あっ!でももうちょっと右に寄ってくださいますと、花子ちゃんとまめちゃんも一緒に撮れます!」
 「おまえも入れよ。」

 すると、いきなり彼女からデジカメを奪い取り、

 グイッ――――…

 「え…っ!?あの…っ、」

 ちょっと強引に抱き寄せて、薔は自撮りで全員を一枚に収めたのである。






 「ほら、よく撮れたぞ?」
 「ちょっ、ちょっと見せてください!」
 ナナは急いで、彼からデジカメを受け取り確認したところ、

 「わたくし顔真っ赤ですけど――――――――っ!」
 「可愛いから別にいいだろ。」
 「ええーっ!?」

 さらに真っ赤となった。






 “おいしいね、花子ちゃん!”
 “豆くん、お鼻が真っ白になってるわよ?”

 わんこたちだって、仲良しでございます!

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