※※第１７１話:Make Love(&Pain).98

---

　…ッ…チュプッ…

　イっているそばから、乳首がくちびるに挟まれ舐められだした。
　もう片方はゆびで擦られ、真っ赤になって膨れている。

　「あ…っは、あ…っ、ン、」
　ナナは必死になって、自分の恥ずかしいとこを弄りながら、

　「ん…っん、あっ、薔…っ、」

　彼の服を左手でつよく掴み、甘えた声を掛けていた。



　「ん？」
　乳首をくちびるで扱きながら、薔は返す。

　「はう…っ、あ…っ、」
　声まで伝わりきて、ナナはますます躰をふるわす。



　そして、

　「あ…っ、…あっ、あ…っん、」

　いてもたってもいられず、彼女はせがんだのでした。

　「おねが…っ、ここっ、薔がっ…して…っ？」









　ところが、

　「……っ、は…っ、」

　吸いつくようにして乳首を離すと、彼は不敵に笑って言った。

　「自分でやりな？俺はまだここ弄ってんだろ？」








　「……あっ、も…っ、いじわる…っ、」
　同時に両方弄るのなんてわけないくせに、これでは気持ちいいのにすごくじれったい。

　「おまえが可愛すぎるせいだよ、」
　薔は執拗に、ゆびでクニクニと乳首を擦る。



　「あ…っ、あっ、ん…っっ、」
　ナナは涙目になって、ゆびを入り口へと滑らせてゆくと、

　ツププッ…

　「はああ…っん、」

　躊躇いながらも、人差し指を中へと押し入れた。







　グチュグチュッ…

　「あ…あ、ん…っ、」

　控えめに、ゆびを動かし始める。


　「いい音聞こえてんな…、指はどう感じてる？」
　時に乳輪を舐めてちょっと焦らしつつ、薔は彼女を促す。
　誘い出される、どんどん夢中になってゆく。


　「ずっと…っ、…っあ、ッ、動いて…ますっ、」
　「で？」
　ナナは一所懸命に、ふるえる声で実況を始める。

　「すっごく…っ、熱く…てっ、ンっ、やわらか…くてっ、あっあ…っん、」




　…ッ…プチュッ…

　「あ…っああ、ん…っ、」

　掻き出される愛液は、下腹部も太股もびっしょりとさせていて、

　「は…っあ、ゆび…にっ、ぎゅうっ…て、吸いついて…っ、」

　彼女はふと、自分の切なる気持ちを言葉に乗せてみた。

　「薔が…っ、ほしいって…っ、言って…ますっ、」













　「……もっと言え、」
　薔は低い声で、囁く。

　「ん…っん、薔ぅ…っ、くらさっ、あっ…も、…はやく…っ、ここ…っ、」
　ナナは無我夢中になってゆびを動かしながら、裂けるほどに彼の服を掴むとひどく甘えた声で懇願した。

　「奥まで、ぜんぶ…っ、あ…っあ、薔の…っ、形に…してください…っ！」

[ 125/537 ]
[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]

戻る