※※第169話:Make Love(&Sex aid).11







 「ナナちゃん、可愛い…」
 悠香は息を荒げた。

 「こんな格好、恥ずかしいよ…」
 恥じらうナナは、両手でお尻を隠す。


 チリン…

 鈴が音を立てた。
 猫耳も、キャットテイルも厭らしく揺らめく。



 「あたしの、ナナちゃん…」
 「あ…っ、ダメ、悠香…っ、」
 悠香は、露となっている彼女の胸元へと顔を埋めた。

 「ん…っ、あっん、ダメ…」
 白い乳房を舐め回され、ナナはふるえている。


 「ナナちゃん、あたしのおっぱいも…触って?」
 悠香はいったんくちびるを離してから、服を捲り上げてブラジャーのホックを外し、彼女の両手を零れた胸へと持っていって、

 「すごい…っ、ン、やわらかい…っ、」
 「あ…っ、あ、ナナちゃんのも…っ、」

 ふたりは乳房を揉みあう。




 クンッ――――…

 「や…っん、」

 悠香はナナの、キャットテイルを引っ張ると、

 「拡がったここも、舐めてあげる…」

 恍惚の表情で、くちびるを近づけていった。

 「あたし、ナナちゃんと付き合えて最高に幸せ…」














 (いつ付き合い始めたの――――――――――っ!?)

 おーっ、ぉーっ…(※まったく覚えがないエコー)




 途中で恥ずかしくていてもたってもいられなくなったが、イイトコまで読んでからナナはとうとう勢いよくノートを閉じた。

 (えええ!?こけしちゃんにちゃんと、お断りのお電話を入れないと!こけしちゃんの醐留権先生ラブシリーズなのに、なぜにこんなことに!)
 そして、焦って携帯電話を手にした。


 (わたしには大好きも大好きな薔が…!そう!わたしには大好きも大好きで困っちゃうくらい大好きで、かっこよすぎて可愛すぎてきれいすぎて、じつはやさしくて、いじわるなのもまた素敵でいい匂いで…きりがない!とにかく最高も最高な彼氏の薔がおりますので!)
 心の中でノロケて繰り広げながら、ナナはこけしちゃんに電話を掛けようとしております。










 その頃…、

 「やっぱ薔ちゃんに話してよかったわ…」

 屡薇は穏やかに告げた。

 「泣かせて帰らせちゃったから、ちゃんと連絡してみる…」






 「だったら早く帰ったほうがいいぞ?」
 「その通りだわ〜!」

 ……薔はと言えば、早く彼女とイチャつきたいもんでね。







 薔(と屡薇)が戻ってきたため、

 (おわあ!いらっしゃった!)

 ナナはすんでのところでこけしちゃんへの電話は思い止まった。

 しかし、ノートはテーブルの上に置いたまんまとなっていた。









 ご機嫌の屡薇は、まだ豆は花子にお願いしてお隣へと帰っていきました。

[ 94/537 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る