※※第131話:Make Love(&Sex aid).5
ナナのアレ決定も、色濃くなりすぎちゃってますが、
「えぇぇとぉ、欲しいものはねぇぇ、」
瞳をキラキラさせるこけしちゃんは、きちんと答えてくれたのです。
「ガチでゲイのお友達かなぁぁ。」
…………こけし姉さーん!
「なんかこうぅ、恋バナとか聞いてぇ、キュンキュンしたい願望がありすぎるって言うかぁぁ、むしろ全力で応援しまくりたいって言うかぁぁ、全力ってぇぇ、途中まで前立腺と一緒でステキぃって言うかぁぁ、」
こけしちゃんは瞳をキラキラァァとさせたまま、腐的な夢(?)についてまで語っておりますが、
「こけしちゃんはやっぱり、すっごく優しいんだね…!」
なぜか大感動のナナは、感嘆の声を上げたんです。
「自分のことより、愛するこけしちゃんのおうちの猫ちゃんのお友達が欲しいなんて、なかなか言えないよーっ!?」
……さすがなナナちゃぁんの返しぃぃ。
こけしちゃんはこれでもかというほど、にっこにこ。
そんでもって、
「可愛い猫ちゃんを、探してくるね――――――――っ!」
ナナは席へと戻って行きました。
「雄でお願いしまぁぁすぅ。」
こけしちゃんはおっとりと、見送っていた。
「あああ、薔のおかげで助かりました!ほんとありがとうございます!」
席に着いてすぐに、ナナは礼を述べたのだけど、
クイ――――…
顎をゆびさきで持ち上げられた。
ドキッ!として、動けなくなってしまった彼女の耳もと近く、
「おまえな、」
薔は言った。
「俺の話は最後まで、ちゃんと聞かなきゃダメじゃねぇか。」
「は、はい…、そうでした…、すみません…」
ドキドキのナナは、小さく答える。
「まさかわざとやったのか?」
そして更に近づいた薔は、耳もと、吹き掛けました。
「帰ったら何されんのか、わかんねぇはずは無えもんな…」
高鳴る心臓が、くるしいくらいだ。
「あの…、どうか、お手柔らか…に…」
ナナはふるえるくちびるで告げて、
「そいつはどうだろーな、」
薔はフッと、笑った。
じつに甘いムードで。
まさにふたりっきりの世界だ。
なんだけど、
(公衆の面前で、なんかもう、雰囲気がR指定…)
周りは、ハァハァしちゃってる。
…――――ここ、いちおう教室だからね!
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