※※第130話:Make Love(&Make Love!).5
こけしちゃんと醐留権は、ホテルの最上階レストランで昼食にしてから、休憩と称してスイートルームへ入っていきました。
けっこうお久しぶりなので、こけしちゃんはやはりドキドキィしちゃって、
「…シャワー浴びてきてもぉ、いいぃ?」
もじもじ恥じらいながら、確かめざるを得なかった。
すると、
ぎゅっ…
と醐留権は、彼女を抱きしめまして、
「シャワーは終えてから、二人で浴びるとしよう。」
笑ってそのやわらかなくちびるへと、キスを落としたのだった。
チュ――――――…
――――――…
「薔は何を歌いますか!?」
めっちゃはしゃぐ、ナナ。
じつは昨夜の下調べ?にて、ナナがカラオケに興味津々であることに薔はちゃんと気づいていたんです。
まぁ、いつぞやはふたりっきりでは来れなかったもんね。
「俺はおまえのために、でこぼこの歌入れてやったぞ?」
「いれる!?」
いや、そういうそこはかとなく卑猥なやりとりはいいから、早く歌おうよ。
と言いますことで、一曲目はナナによる“ザザえもんのうた”でございます!
※以前のつづき
“みんなみんなみんな笑ってる
ふしぎなお日さまが叶えてくれる
自由な空はルルル
アーン たけのこはおいしい
天気予報はいつの日も…雨”
………………え?
「うはぁ!途中まですんごく緊張してましたけど、なんだかスッキリしました!」
ナナの表情は、爽快。
「良かったな、」
隣にて、薔は笑いを堪えている。
「薔も早く歌ってくださいよ!」
「俺は今ちょっと、無理だ。」
「えーっ!?」
…一曲目のチョイスが、チョイスだったからね!
[ 74/540 ][前へ] [次へ]
[ページを選ぶ]
[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]
戻る