※※第161話:Make Love(&Licentious).91







 チェックインを済ませてからは、一つの部屋に揃っての夕食となりました。
 風情のある和室からは、中庭の桜も眺めることができます。


 「ビールがいけるのは私と羚亜と、…三咲か。」
 「ナナは駄目だぞ?」
 「俺飲めるけど好きじゃないよ?」
 と言いますことで、ゾーラ先生も何となくアルコールは断念(偉いぞ教師)。

 「ナナちゃぁん、美味しいねぇぇ?」
 「そうだね、こけしちゃん!京都は美味しいね!」
 「三咲さんおもしろ〜い!」
 やはりナナは47都道府県すべて美味しいようだ。



 夕食タイムも非常に盛り上がり(※若干一名かなり我慢の限界ですが)、撮った写真を見せあったり2日目の予定を軽く確認したりしてから、それぞれ部屋へと戻ったのであった。














 ――――――――…

 「京都はいいところですね!」

 部屋に戻ると、はしゃぐナナはここにきて初めて持参したガイドブックを眺め始めた。

 「そうだな、」
 と、彼の声は後ろより返ってきたのだけど、

 「えーと、」
 真剣に明日の予定をおさらいしながら、ガイドブックを眺めているうちに…、


 「…なぁ、ナナ、」

 すぐ隣、それも耳もとでやさしく声は響いたのだ。

 「一緒に風呂…入んねぇか?」






 ……ドキッ

 近づきすぎた甘い匂いにも、ナナの心臓は切なく跳ね、

 「は、はい…」

 部屋に露天風呂があることは知らないのだけど、頬を赤くして素直に頷いちゃいます。

 「じゃあ、行こっか、」
 微笑んだ薔は、彼女の手を取り、

 寄り添うふたりは部屋の奥へと向かっていきました。














 ――――――――…

 「羚亜くん!」

 がばっ!

 部屋に戻るなり、抱きつかれた羚亜は彼女にくちびるを奪われた。

 「ん…っ!?」




 ちゅっ…ちゅぱっ…

 「……っん、ふ…っ、」

 ふたりは抱きあってキスを交わしたまま、なだれこむかのように、

 ドサッ――――…

 敷かれていた布団のうえへと重なりあう。



 「は…っ、」
 倒れた弾みでくちびるが離れると、唾液は滴るほどで、

 「あ…っ、愛羅さっ、もう…っ?」

 息を乱す羚亜は尋ねてみた。


 「うーん、宿に着いたらチューって、言ってたけど、」
 上に乗っかっている愛羅は、彼の服の裾を両手で掴むと、

 「このままエッチしちゃお〜!羚亜く〜ん!」
 「うわあ!」

 素早く脱がしてしまい。



 「あ!ここが硬いってことは、下も脱がしてほしいんだなっ!?」
 「そりゃあんなキスされたら硬くもなるよ!」

 一足早くセックスに突入は、どうやらこちらのバカップルのようであります!

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