※※第161話:Make Love(&Licentious).91
ぶるぶるっ…
無事に着物姿となれたナナは、真っ赤っかになってふるえておりました。
「かっっこいい――――――――――――っ!」
いーっ、ぃーっ…(※写真何枚でもいけちゃいますよ!なエコー)
ナナのこのはしゃぎように周りはしばし笑いを堪え、
「…おまえ、可愛すぎだろ。」
着物姿(※ナナの叫びからお察しいただきたいがもちろん男性用)となった薔は絶叫について特に不機嫌になることもなく、彼女の着物姿に照れちゃってる。
必死に隠そうとは、しているみたいですけどね。
「とても可愛いよ、桜葉。」
「エヘヘぇぇ。」
こけしちゃんの着物姿に、同じく着物姿の醐留権も見とれてしまい、
「愛羅さんは何か、すごくかっこいいね!」
「羚亜くんもかっこい〜!」
羚亜も着物姿ですが、愛羅は袴をチョイスした模様です。
そんでもって、ちょうど返却時間もあることですし、こちらの着物レンタルショップに集合として、午後はそれぞれカップルでの行動と相成りました!
大丈夫、きっとみんな時間通りに集合するさ!
――――――――…
石畳の道を、手を繋いで歩いていた。
(どうしよう…!このひとかっこよすぎてドキドキしちゃうよ…!)
チークによるものではない赤みで頬を染めているナナは、いつもと違う雰囲気にドッキドキで。
「なぁ、」
「はっ、はいっ!」
いきなり声を掛けられ、びくうっとして彼を見た。
すると、薔は、
「やっとふたりっきりになれたな?」
と、微笑みかけてきたのだ。
きゅん…っ
「はい…」
ナナはたいそううっとり。
(え?あのイケメンは、一緒に写真撮ってくれる系のかたじゃないよね?明らかにカップルだよね?)
小路の人通りは落ち着いていることもあり、なにげに目立ってはおります。
お構いなしに、ナナと薔はふたりっきりワールド全開でして、
「おまえ腹減ってんだろ?」
「そうなんですよ!あっ、でも何だかちょっと、いっぱいのような気もします!」
「どっちなんだよ、」
美味しいランチのお店を見つけるべく、寄り添って歩いて行ったのでした。
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