※※第160話:Make Love(&Insert).90






 「よし、いい子だ、」

 プッッ――…

 スムーズにゆびが抜かれる。

 「はふ…っ、」




 吹いた潮が床を濡らして、このまますぐにインサートかと思いきや、

 バサッ…

 濡れたゆびを舐めた薔は、トップスを脱ぎ捨て、

 「おまえも脱げよ…」

 乱れきっていた彼女の着衣を脱がし始めた。



 「あ…っ、」
 昂るナナは脱がされながら、不意にくちびるを奪われ、

 「ん…っ、ん……」

 ディープなキスを交わしている間に、互いの衣服は次々と床へと散っていきました。












 ちゅっ…

 「しっかり掴まって?」
 「ん…っ、ん、」
 やさしくキスをされてから、ナナはむぎゅっと彼にしがみついちゃいます。

 ぐいっ

 「ああ…っ、あ……」

 すると両脚が、持ち上げられ、

 「何があっても離すんじゃねぇぞ?」

 ズプンッ――――…

 腰は落とされ一気に挿入された。

 「あああああっっ!」












 ズプッ…ズプッ…

 「あっん、あ…っん、あっ、」

 挿れられてすぐにイけたナナは、一心不乱に薔へとしがみつきながら何度も突かれて喘ぐ。
 立って重なるふたりは窓へと平行に向き、動くたびにカーテンは揺らめくほどで。



 「繋がればどこまでも濡れてくよな、」
 彼女の脚を腕に抱えるようにして持ち、薔は耳もと吹き掛け、

 「奥までぐちゃぐちゃにしてっから…もうすぐいっぱいくれてやるよ、」

 グチュッッ――…

 「あううっっ!」

 突き上げたりするから、ナナはまたまた達して。

 「そしたらもっと淫れるだろ?」





 グチッ…グチッ…

 「は…っあ、あっあっ、」

 イっているというにも関わらず、彼の動きは激しい。


 「締めつけすぎじゃねぇか?おまえが従順なのはよく知ってるけどな…」

 確かにそこは、離れたくないと願いつづけているかのようで。


 ちゅっ…くちゅ…

 「は…っ、あっ、あん…っ、」

 責められる耳まで、キスをされたり舐めたりと敏感にされてゆくばかりで、

 「……っ、く…っ、」

 ふと、ひどく感じた様子の薔は彼女の肌へとゆびをそっと食い込ませた。


 そして、

 「ナナ…」

 吐息のような囁きは、甘美に浸透する。

 「キスしながら一緒にイこうか…」








 「ん…っ、あっ、」
 願ってもないことで、ナナはすぐに彼を見て、

 くちゅっ…

 くちびるを重ねて間もなく、

 「んっ…んんんんんっっ!」
 「……っ!」

 ふたりはほぼ同時に絶頂を得たのだった。






 ドプッッ――――…!

 子宮目掛けて注がれる精液を、ナナは狂おしいほどに愛おしく感じ、

 「は…っ、ん…っ、」

 キスもピストンも止まず、全力で身を委ねていった、

 …――――彼の与える快楽に。

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