※※第１６０話:Make Love(&Insert).90

---

　「……っん、ん…っ、」
　キスの最中、ナナの手を撫で落ちた薔の手はゆっくりとトップスのなかへと忍び込む。

　ビクッ…

　ふるえる躰は、抱かれながら愛撫され、

　「んん…っん、……ん、」

　ぎゅっ…

　ナナは思わず、しなやかに動く彼の手を掴む。



　そして、汗ばむ肌を撫でられてゆくと、徐々に服は捲り上がって、

　「ん……っは、ぁっ、」

　くちびるはゆっくり、離されてゆきました。


　とろりと垂れた唾液まで、月の光を帯びている。






　「いっぱいエッチなことしてやるからな？」
　言い聞かせた薔は、首筋へとキスをつづけていって、

　「や…っ、あっ、見えちゃ…っ、」

　カーテン全開で窓際のため、ナナの羞恥も相当で。


　「安心しな、誰も見ちゃいねぇよ、」
　滑らせたくちびるで、耳へと触れて彼は囁き、

　「おまえは俺の視線だけ感じてろ…」

　プツンッ…

　片手で、ブラのホックをすんなりと外した。




　「あ…っ、」

　やわらかな双丘が零れでる。


　「何だかんだで乳首起ってんじゃねぇか…」
　囁きをつづけた薔は、乳房を揉み始め、

　「ん…っあ、っん、ん…っ、」

　窓へと両手を突き、ナナは懸命に掴まるようにして喘ぐ。

　クニッ…

　ピンと起った乳首は、時折、ひんやりとした窓ガラスと擦れ、

　「あんん…っ、ん、」

　火照りすぎた躰には、それがまた気持ちよくて。



　「感じながら躰くねらせて…わざと擦りつけてんのか？」
　項や肩へもキスをしてゆく薔は、フッと笑って愛撫を深め、

　「さっきも自分から強請ったもんな、堪え性の無え女だよ…」

　吐息を吹き掛ける。




　「あっ…あああぁぁっ、」
　ナナはカラダを反らし、

　「まぁ、そんなおまえが好きで仕方ねぇから、俺もとことん可愛がりたくなんだけどな？」

　プッ…

　乳首がゆびで弾かれた。



　「あっっ！」

　ビクンッ…

　ナナは達せたようで、

　「悪りぃ、おまえは自分でちゃんとしてんのに、つい触っちまった…」

　耳を甘噛みし、彼はそれ以上はまだ乳首に触れてはくれません。


　「は…っ、あっ、」
　じれったいから窓で擦らなきゃと、ナナは躰を妖艶にくねらせ、

　「見られること気にしてたわりには、厭らしい動きしてんな、おまえ…」

　薔は容赦なく、スカートをまくり上げた。

　「ほんとはここも擦りつけたくてウズウズしてんだろ？」

[ 487/540 ]
[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]

戻る