※※第157話:Make Love(&Endearment).88
「美味しい…!」
ナナは感動した、パンケーキの甘さに。
アイスや生クリームやフルーツやなんかで、オシャレに飾ってあるのがまた食欲をそそります。
「ほんと美味しいぃ、ふわふわしてるぅぅ。」
「でしょっ?」
こけしちゃんもニコニコと、パンケーキを頬張って、
「モモちゃんはいろいろ詳しいんですね!」
はしゃぐナナは愛羅を褒め称えた。
この場面で、一番年上はだれだ?
「やだっ、照れるっ!」
近所のおばちゃまみたいな仕草で、愛羅は照れている。
「でもあたしね、こういうふわふわの羚亜くんに作ってあげたいけど作れないから、教えてほしいな!」
「えっ!?これお家でも作れるんですか!?」
「意外とぉ、簡単ですよぉぉ?」
料理得意なこけしちゃんは、にっこにこと笑っていて、
「今度作り方教えてっ?」
「わたしも教えてほしい!」
「はぁぁいぃ。」
近々、クッキングスクールも開催されちゃうかもしれない。
「醐留権先生には、作ってあげてるのっ?」
「エヘヘぇ、まだですぅぅ。」
「作ってあげなよ、こけしちゃん!」
乙女たちは終始、盛り上がっておりますね!
――――――――…
「もう!要さんはほんと鈍いんだから!」
ちょっと憤慨する羚亜は、ご飯を頬張ってから言いました。
「薔くんと仲良くしていて喜ぶのは当たり前じゃん!こけしさんは腐女子なんだよ!?」
と。
「つまり私は、暮中と仲良くすれば良いのだな?」
「うん!」
「なんでお前ら一緒に住んでんのにここで話すんだよ、」
しばし、醐留権先生へのアドバイスタイムのようです、羚亜のみ。
(うわぁ、あそこだけなんか、後光が差してるよ…)
ちゃっかり目立っております。
「暮中の前で話すのが効果的かと思ったんだが、」
「何の効果もねぇだろ。」
「俺思うんだけど、けっこうふたりって仲良しだよね?」
「あ?」
「それもそうだな。」
一部、濁点必要。
……男子も非常に盛り上がっておるようですね!
…………たぶん。
[ 445/540 ][前へ] [次へ]
[ページを選ぶ]
[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]
戻る