※※第157話:Make Love(&Endearment).88







 「羚亜くんにお土産買ってこうかな〜。」
 もうすぐお昼という時点で、愛羅は彼氏へのお土産について思案し始めた。
 何点か洋服は、購入済みだったりします。


 ショッピングモールの、雑貨屋にて、

 「まだ早いですよぉぉ?」
 「あっ!でもわたしもお土産買ってきたいです!薔と花子ちゃんに!」
 こけしちゃんはおっとりと笑って、ナナは食いつきだし、

 「えぇぇ?あたしも選ぶぅぅ。」

 乙女たちはなんだかんだで、お土産を吟味し始めた。






 「ほんとはね、一番のお土産はコンドームだと思うんだけど…!」
 「胡桃沢先輩ぃ、えっちぃぃ。」
 「こんどーむ…?」

 いささかコソコソ気味であるが、初めての時以来いつも使用していないナナはポカンである。


 「でもお腹空いたねっ、何か食べてからじっくり選ぶ?」
 「さんせぇぇいぃ。」
 「えっと…、賛成です!」
 そんでもって、腹が減っては戰はできぬか、ひとまずランチタイムと相成ったのでした。
















 ――――――――…

 「……ほんとうに兄は、ここに来ると言っていたのか?」
 醐留権は、面食らった。

 「うん…、確かここだったと思うんだけど…」
 羚亜はキョロキョロしている。

 「俺は帰ってもいいよな?」
 薔は何事もなかったかのように、帰ろうとした。



 「待ちたまえ!君は今日は大事な私の助手なんだぞ!?」
 「そいつがいんだろ、」
 「それは薔くんその通りだよね!」
 美形キャラたちは少々、揉めております。
 こけしちゃんに見せてあげたい状況だ。





 さて、一同はどこに来ているのかと言いますと…、

 街のとある書店の目の前でございました。






 (すんごいイケメンたちが、何か、揉めてる…)
 なにげに目立っているため早く書店入りしたほうがいいかと。


 「きっとここで隠れて、金の受け渡しをするのだろう…」
 「要さん鋭い…!」
 「防犯カメラ付いてるだろーが。」
 「なるほど…」×2

 助手は雇って正解だったかもしれない。






 とりあえず書店に入り、手分けして奏を探すことになりましたとさ。

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