※※第156話:Make Love(&Whisper).87






 ぬぷっ…ちゅぷっ…

 「ん…っ、ふぅ…っ、」

 濡れた舌を絡めながら、双丘は愛撫されつづける。

 ギッ……ギッ…

 つまさきはいやらしく、ベッドを乱す。





 「ん…っく、ぅっ…ふ、」

 全身で感じるナナが、思わずカラダを反らすと、

 キュッ…

 両の乳首をそっと、ゆびで摘ままれた。



 「んっっ…あっ!」

 ビクンッ――――…

 またまた、ナナは達する。
 その瞬間に離されたくちびるから、唾液は煌めき滴った。


 「硬くなって充血してる…可愛いよ、おまえの乳首、」
 薔はゆびさきで、上下に擦ってますます敏感にしてゆく。

 「あ…っ、っああっ、あ、あ…っ、」
 ふるわせ動くナナの脚では、もはやかなりスカートは太股を露にしており、

 「鳴き声もえろくて堪んねえ…」

 彼はくちびるへと、いやらしくくちびるを寄せてくる。



 「は…っ、あっ、あぅ…っ、」
 キスをされるかと期待したけれど、なかなかキスは落とされず、

 「にしても熱いな…俺も脱ぐか、」

 すぐにまたイけそうだったが愛撫は止められてしまった。






 「んんんっっ…」
 ナナはもうじれったくて仕方ないのだけど、彼が脱いでくれるのはとてつもなく嬉しいわけで。

 「はぁ…っ、」

 彼女にまたがったまんま、薔はトップスを脱ぎ捨てた。

 バサッ――――…




 「んああぁぁ…っ、」
 うっとりと、ナナは彼を見上げる。

 ギシッ…

 乱れた髪を片手でかき上げ、薔はかがむと、

 「おまえ、キスして欲しそうだったろ?」

 チュ――…

 くちづけてから胸への愛撫を再開した。

 「…――――っん、っ、」









 「ん…っ、はっ、」

 肌と肌が、擦れてさらに欲情する。

 絡め取られる舌が、舌と卑猥な音を奏でる。


 「…っん、っうっふ、」

 やがて乳房から、腕や肩へと手は伝っていって、

 「……っはぁっ、」

 くちびるは、くちびるから顎へと伝っていった。






 「あ…っ、あ、っん、」
 顎を舐められている間も、肌と肌がだいぶ密着して気持ちいい。

 そして、

 「あ…っ、あっぁ、んっ、薔ぅ…っ、」
 「ん?」

 めちゃくちゃ甘えた声でナナさんは、零しちゃいました。

 「優しいっ…のに…っ、ちょっと…っ、あっ、イジワル…っ、です…っ、」

 と。




 すると彼はフッと笑って、彼女を見下ろし、

 「いじわるはいつも…おまえのせいだよ、」

 やさしくキスをしてから愛撫を続行したのだった。

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