※※第148話:Make Love(&Prankish).82






 「ん…っ、……ん、」
 ナナはうっとりと、頬に当てられた彼の手を撫でる。

 くちゅっ…

 艶かしく、濡れたくちびるをこじ開けて舌が絡まりだす。


 「は…っ、ぁっ、」
 甘い匂いに包まれ、とろけそうな視線も絡めて、キスをむさぼれば、

 じわぁっ…

 「…………っん、」

 ナナの下着はどんどん濡れてゆく。

 撫でられる髪も、肌も、堪らなく気持ちよくて。



 ぎゅっ…

 薔はつよく、その躰を抱くと、

 ちゅくっ…

 容赦なくいやらしく、舌を入れてきた。


 「……んっ、ン、ふ…っん、」

 吸いつくようなキス、呼吸を忘れ、求めあう。





 ビクッ…ビクッ…

 ふるえを止めることなど、できるはずもなく、

 「んんぅ……っ、」

 ナナは彼へとしがみついた。


 「はぁ…っ、…っんっ、」
 吐息を混ぜ、体温を感じあい。

 ちゅくっ…

 「んんんっっ…」

 不意に、上顎をそうっと舐めるよう舌を動かされ、

 「ん…ふぅっ、」

 気持ちよさに涙を、流したナナは、

 「…――――――んっっ!」

 ビクンッ…

 イけてしまったようだ。






 「は……ぁっ、ん、」

 舌が、やさしく抜かれてゆく。

 トロッ――…

 細く糸を引いた唾液が、煌めきとなって滴る。


 「ナナ、」
 またすぐにキスできそうな距離で、薔は両手で彼女の頬を撫で、

 「どうしたらいいか…、おまえならわかるよな?」

 誘った。
















 カチャ――――…

 昂るナナはふるえる両手で、ベルトを外してゆきます。

 「それじゃ痛てぇだろ?」
 すると薔は、彼女の腰を片手で持って、

 「躰はこっちに寄せな、」
 「んあ…っ、」

 横向きにさせました。




 すると膝も、だいぶ楽になって、

 「あ…っぁ、…も、すごい…ですっ…」

 露にさせたナナは、熱い息を上げ見惚れる。




 「おまえがしゃぶってくれたら、もっとすごくなる、」
 薔は、やさしくその頭を撫でながら、

 「ほら、あーんして…」

 滑らせた手の親指で、くちびるへと触れてきた。






 「は…っあ、っ、」

 素直に従うナナは、大きく口を開けてから、

 クププッ…

 咥えてゆきました。

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