※※第143話:Make Love(&Sex aid).7







 それほどすっ飛ばしちゃったわけでも、きっとございませんが、

 昼下がりです!



 「よかったねぇえ!こけしちゃん!」
 『エヘヘぇぇ。』

 ご丁寧にも花子と豆のお散歩へ出かけたりしてから、ナナのもとにはこけしちゃんからのホワイトデーご報告電話が掛かってきたのです。


 「醐留権先生とまだまだ楽しんできてね!」
 『ナナちゃぁんもぉ、薔くぅんとラブラブな週末をねぇぇ?』
 「恥ずかしいよ!こけしちゃーん!」

 乙女たちはキャッキャとたいそう盛り上がり、20分ほど話し込んでからあったかく電話を切ったのでした。







 (そうかぁ!ホワイトデーってそういう意味だったのかぁ!)
 と、親友から説明してもらいこころで納得していたナナさんは、

 ………………はうあ!

 改めて、気づいたのである。








 ソファにて、隣で静かに眠っている様子の薔は、ナナへと寄りかかっておりました。





 (か〜わいいじゃないの――――――――――っ!)

 おーっ、ぉーっ…(※激萌えのエコー)








 (あわわわわわ!あったかいよ!いい匂いだよ!わたしの心臓も早くも限界だよ!)
 そのままこころで叫びながら、ふるえを何とか抑えようとしていると、

 ぎゅっ…

 「ナナ…」

 抱きついてきた彼はどうやら、本気で眠ってはいなかった模様だ。

 「あんま待たせんなよ…」









 (か〜わいいじゃないの――――――――――――っ!)

 おーっ、ぉーっ…(※激萌えのエコー第二弾)








 キュンキュンひとしきりのナナは、真っ赤っかになって思わず、

 「すみません!待たせてしまいましたかーっ!」

 ぎゅうっ…

 抱き返していた。
 おそらく得意技である、どさくさに紛れたのだと。





 「…ちょっと苦しいぞ?」
 「ほげえーっ!」








 すやすや…

 遊び疲れた花子と豆は、お部屋で寄り添い眠っております!

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