※※第142話:Make Love(&Melliferous).78







 「き、きちゃったね、愛羅さん…」
 「うんっ…!」

 羚亜と愛羅が、どこにたどり着いたのかと言いますと、

 ででん!

 はい、ラブホでございました。




 「途中で着替えてきたから大丈夫だと思うけど…、俺ほんとうは、二十歳だし…」
 「そうだよ羚亜くん!行こっ?」
 羚亜はゴクリと息を呑み、愛羅はそんな彼をグイグイと引っ張ってっちゃいまして。


 「今日はいつもとちがうエッチしようねっ?」
 「あ、愛羅さん、それ、なんか恥ずかしい…」
 「羚亜くんたらかわい〜!」
 部屋を選ぶ間にもこの、バカップル具合でございます!
















 ――――――――…

 「いっ、痛…っ!」

 苦しげな声が、部屋へと響く。

 「へぇ、要は痛くても感じんのか、」
 指を舐め、薔は笑うと、

 「前、ずっとガチガチにさせて…」

 グチュ…

 突きながら、兄のモノを持って扱き始め。



 「う…っ、…く、やめ…なさっ、私たちはっ、兄弟で…っ、」
 「血は繋がってねぇだろ?」

 クチュッ…

 「……っひ、っ、」

 耳へゆっくり、舌は這い、

 ギシッ…ギシッ…

 体液の飛び散るベッドは激しく軋んで。




 「こんな…こと…っ、」

 要は息を乱しながら、何とか後ろを見ようとして、

 「その視線、堪んねぇ…」

 チュ――――…

 強引にくちびるは奪われた。



 「は…っ、…ぁっ、」

 舌と舌が絡まって、波打つシーツに唾液が滴る。

 グチュッ…グチュッ…

 後ろも前も責められつづけ、痛みは姿を残したままいつしか快感へと変わり。


 「く…っ、……あっ、」

 少しだけくちびるを離されたとき、要は限界を覚った。

 ところが、

 ギュッ…

 前は根元で、圧迫するかのよう強く握られてしまったのだ。





 「ひ…っ、」
 イけそうでイけない要はもどかしさに狂いそうで、

 「ここまできて、一緒にイかねぇのかよ、」

 濡れた兄のくちびるへ舌を這わせ、薔は囁いた。

 「俺たちずっと一緒だろ?…好きなんだよ、兄さん…」

[ 235/540 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る