※※第137話:Make Love(&Kissy).74







 「ハリーさん、葛篭先生がね、日曜日に、ナナと薔くんも一緒のデートをしたいそうよ。」
 日本茶と、ふんわり名人きなこ餅を囲みながらの寛ぎタイムに、ナナ母がきちんとご報告。

 「OHHHHH〜!かしこまりマシタ〜!」
 きなこを若干鼻の先に纏い、ハリーのテンションは急上昇でございます。


 「愛する実穂子サント〜、ラブラブマサの娘サン夫婦とのデート〜、ワタクシめっちゃ楽しみデース!」
 そのまま、WAHAHAと笑っていると、

 「それを世間一般では、ダブルデートというのよ。」
 ふんわり名人きなこ餅をサクッとかじったナナ母は、力強く微笑みました。



 「OH〜!ステキな響きデース!」
 ハリーはZUZUZUと、日本茶をすする。



 そんでもって、

 「ハニーさんモ〜、たまにはマサと甘〜いデートを、楽しんでみてはいかがデスカ〜?」
 「あら、それもいいわね。」
 鼻おじさんの勧めを、ナナ母はすんなり受け入れたのであった。


 …ナナ父とナナ母も、近日デートか!?
















 ――――――――…

 「こけしちゃん、大丈夫?」
 休み時間になってすぐ、ナナは親友のもとへと駆けていきました。

 「大丈夫ぅぅ、禁断の愛に圧倒されただけぇぇ…」
 「はい?」

 こけしちゃんは未だ、ぽわわぁぁんの骨頂。







 雲はゆったりと流れ、窓から見える空は青いというこの日、

 「そうぅだぁぁ、ナナちゃぁん、」

 にっこりとこけしちゃんは、言ったのでした。

 「もうぅすぐぅ、卒業式だねぇぇ。」

 と。




 「そうだね!でもわたしたちは、学年上がるだけだもんね!」
 ナナは明るく、返したのであるが、

 「またぁ、同じクラスにぃ、なれるといいねぇぇ。」

 こけしちゃんはニコニコと、親友の手を取った。






 「え?なれないかもしれないの?」
 ナナは、キョトン。

 するとこけしちゃんは、

 「この高校ぅ、毎年クラス替えあるからぁぁ。」

 と、明かしたのだった。





 「えぇえええ――――――――――っ!?」

 ナナのびっくり仰天も、相当でございます。









 やはり、あったのか、

 クラス替え!

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