※※第135話:Make Love(&Lips).73






 「はぁ……っん、」

 何度かイって、ゆっくりと舌が抜かれながらくちびるが僅かに離される。

 表情まで、とろぉっ…とされるがままにされて、離れがたいくちびるとくちびるは唾液の糸を伸ばし。






 クリクリッ…

 「どうする?おまえの躰はもう、俺に抱かれたがってるみてぇだが、」

 耳もと、確かめられて、悦びに膨れた乳首はやさしくこね回される。



 「……っん、あ…っ、」
 ナナは涙にも濡れながら、卑猥に全身を反応させると、

 「薔が…っ、あんなキスっ、…っあ、っ、するからですよぉ…っ、ん、」

 切なげに振り絞った。






 「そうだな、全部俺のせいだったな、」

 耳にもくちづけ、クスッと笑った薔は彼女の腰をつよく抱いて、

 ドサッ――――…

 「やん…っ、」

 抱いたままソファへと押し倒し、クチュリと口内へ親指を滑り込ませた。

 「でも…それを欲しがったのは、やらしいこの唇だろ?」












 「は…っ、あ、」
 熱い息は乱れ、ヌルヌルと舌のうえでゆびを動かされる。

 「舌…、震えてるぞ…」
 さらにこじ開け、覗き込むようにして薔は囁くと、


 「…抱かれるか?」

 吐息が触れあう距離で、確かめてきた。








 プッッ…

 「は…あっ、」

 抜かれていったゆびから、糸を引いた唾液が垂れる。


 そして、

 「…………ん、」

 ナナはもじもじと、小さく頷いたのだった。










 「いい子だ…、抱いてやる。」

 大胆不敵に微笑んで、薔は彼女の服を脱がしにかかった。
















 パサッ…

 それは妖美に、さいごの一枚、濡れたパンツが床へと落とされました。


 「や…っ、あ…のっ、」

 恥じらうナナはとっさに、手で隠そうとして、

 グイッ――――…

 掴んで制止させた薔は、見下ろしながらその手にキスをしたのだ。

 「隠す必要はねぇだろ?これから舐めるんだから、」







 キュッ…

 もう片方はすでに、ソファのうえで制止されている。

 「でもぉ…っ、」
 羞恥にも濡れちゃうため、ナナが泣きながら甘く零すと、

 「仕方ねぇな、」

 バサッ――――…

 なんと、薔は、自身のトップスを脱いじゃったのだ。








 「あ…ぁぁっ、」
 うっとりと、美しい躰に見とれているうちに、

 ぐいっ

 「ひゃあ…っん、」

 ナナは突然抱き上げられ、かなり強引にふるえる両手を上げさせられて、

 「ん、」

 ぽすんっ…

 それを着せられちゃった。


 「今はこいつでも着てろ、」









 「あ…っ、あのっ、」
 鼓動が跳ねて、いい匂いがして、ナナはもう真っ赤っか。




 …――これは、ますます濡れちゃうこと必至ですな、

 いわゆる、彼シャツだ!







 「さて、舐めるか、」

 乱れた髪を片手でかき上げ、妖しく笑った薔は再び彼女をソファへと押し倒した。

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