※※第132話:Make Love(&Apical).70
ギッ…ギッ…
ソファが軋む。
グチッ、グチッ…
「あ…っ、ん、は…っ、あっ、」
突かれつづけるナナのくちびるは、時折艶かしく舐められてそれもひどく官能的。
「や…っ、キスし…ぇっ、」
「だったら、舌伸ばしな、」
求めれば誘われ、ナナは一心不乱にふるえる舌を伸ばし、
くちゅっ…
奪われた。
「ん…っ、ふっ、」
くちびるは重なり舌が絡められ、裂けるほどにシャツを掴み、
グチュッ、ギチッ…
「ふぅっ、んんんーっ…」
奥を突かれてまた絶頂。
「んんっんあああぁぁっっ!」
ビクンッ…ビクンッ…!
「……っ、く…っ!」
乱れた彼女の髪にゆびを絡め、薔も中へと射精する。
ドプッ――――…
ドクドクと脈打って、子宮まで熱く至高の快感は迫り来て、
「あ…っ、はぁ…っ、」
離したくちびるのあいだ唾液は垂れ、荒々しい吐息を混ぜあった。
パンッ…パンッ…
「ああぁぁっっ…ん…」
激しさは増すばかり、動きはずっと止まず。
「覚えとけ、俺がいつも一番に、欲しいのはおまえだよ…」
薔は言葉を落としながら、顎へと舌を滑らせる。
「そ…れっ、じゅるぃ…っ、」
ナナは泣きながら、心臓まで掴まれたみたいで、
フッ――…
と笑った彼は、艶やかに告げたのだった。
「つっても悦んじまってるおまえが、ほんと可愛すぎて堪んねえ、」
――――――――…
ピンポーン
もうすぐ20時という頃、こけしちゃん宅には来客があった。
「はぁぁいぃ、」
玄関へと、ニコニコと向かった母君は、
「悠香ぁぁぁっ、」
わりとすぐにリビングへと戻ってきた。
「なぁぁにぃ?お母さぁん、」
司とゲームをしていた、こけしちゃんがニコニコと振り向きますと、
「ゾーラさぁんが、いらっしゃったよぉぉ?」
と、母君は娘をおっとり急かした。
「ゾーラ先生ぇがぁぁ?」
瞳を輝かせたこけしちゃんは、おっとりにおいてのいそいそで玄関へと向かったのでした。
「ゲイちゃんやる?ゲームっ、」
「ニ゛ャー(おれは興味無え)、」
明るくお誘いしてみた司だったが、颯爽と拒否された。
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