※※第132話:Make Love(&Apical).70






 「ん……っ、」

 ナナは甘ったるい声を漏らす。


 くちゅっ…

 キスはすぐに、ディープへと切り替わり。


 「……っん、は…っ、」
 撫でるように重なる舌が、快美な感覚に全身を火照らせ、

 ぎゅっ…

 キスをしたまんま、砕けること必至の彼女の腰をつよく抱くと、

 ギシッ…

 薔は自らの上へと、乗っけてしまった。





 ぬぷっ…ちゅくっ…

 「は…っ、ッ、ふ…っ、」

 唾液が少し、滴る。



 (あ…っ、当たって…っ、)
 向き合って上に座っているため、疼く下半身は否応なしに擦れる模様で、

 「ん…んんんっ、」

 ぎゅっと彼のシャツを掴んだナナは、キスの快感との相乗効果でイけてしまった。

 「んっっ!」











 「ん…っ、ふ…っ、」

 上顎をゆっくり舐められ、感じつづけているうちに舌は抜かれていき。


 「あ…っ、はぁ…っ、」
 ナナはすでにぐったりと、荒い息づかいで、

 ツッ――――…

 濡れたくちびるとくちびるは、離れてからもしばし細い唾液が繋げていた。







 「涙でビショビショ…、すげえ可愛よ、おまえ…」
 「……っん、あ…っ、」

 薔は甘く囁いて、頬をやさしく両手で包むと涙にもくちづける。





 そして、

 「こっちはどうなった?」

 ヌルッ――――…

 彼は脚を動かし、衣服のうえから秘部を撫でてきた。







 「あ…っ、あっ、ン、」

 ヌチュヌチュと音がする。

 おまけに余計に、擦れるわけで。



 「まだ何も脱いでねぇのに、いい音してんな、ここ、」
 薔はカラダを反らすナナの、顎へと舌を滑らせて、

 「ビショビショなんてもんじゃ、ねぇよな?」

 片手でそのあたまを支えると、もう片方を後ろへまわしソコへゆびを当ててきた。

 グチュッ…






 「あ…っ、ダメ…」
 ナナは泣きながら、甘えた声を零す。

 「もう脚まで濡らしてんのに、ダメなのか?」

 すべてはお見通しといった感じで、笑った薔はヌルヌルとパンツのうえからゆびを動かす。



 「あ…っあ、あぁっ、」
 前では擦れるし、後ろでは擦られるしで、ナナの快感も膨れ上がっちゃいまして、

 「あ…っっ!」

 またまた、達していた。

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