※※第124話:Make Love(&Lewd).65






 リビングへ向かうのかと思いきや、手前の洗面室へと連れ込まれる。

 バタン――――…



 「あ…の、」
 鏡に向いて立たされたナナは、彼を見ようとしたのだけど、

 クイ――――…

 顎を持たれ、鏡へと向き直されてしまった。



 「あ……」
 着衣は乱れ、顔は火照って濡れている。


 右手で肩を抱き、左手で艶かしくくちびるを撫でてゆくと、

 「自分でもわかるだろ?エッチな貌になってる…」

 プッ…

 ちょっとだけくちびるのあいだに、薔はゆびを入れてきた。

 「ここに俺の指咥え込んだまま、おまえはイったんだよ…」







 「や…っ、も…っ、恥ずかしいぃ…っ、」
 ナナはまたまた泣きそうになって、彼の腕を掴む。

 すると、

 「狙い通りの反応だな、」

 鏡の中で視線を合わせ、薔は口にした。

 「いいか?おまえが恥ずかしがるほど、俺は興奮すんだ、」






 鏡越しに見つめられて、射抜かれたみたいにゾクゾクする。

 「じゃあ…、恥ずかしがらない…です…」
 疼きを覚られないためにか、ナナは振り絞って返し、

 「へぇ、できんのか?おまえに、」

 ぐいっ…

 薔はいきなり、トップスとブラをまくり上げてしまったのだ。



 「あ…っ、あっ、やだぁ…っ、」
 「言ってるそばから恥ずかしがってんじゃねぇよ、」

 クリッ…

 両の乳首を、弄られだす。



 「…っん、あ…ぁっ、」
 「どんどん赤くなる…、おまえの乳首は硬てぇくせに、弾力もあんだな…」
 耳を舐められ、乳頭を擦られれば弾むように硬く起って、

 「あ…っあ、ン、も…っ、ダ…メ、」

 息を乱すナナは、声を上げ達してしまった。

 「あぁ…っん!」





 くたぁっ…

 「はぁ…っ、ん、」

 そのままだらりと薔にもたれる。


 すると、

 「さっきからクチュクチュ言ってんのは、ここか?」

 プツッ…

 ボトムスを、脱がされ始めたのだ。




 「や…っ、あ…のっ、」
 ナナが見せる抵抗など、微々たるもので、

 ジーッ…

 ジッパーを下ろしながら、片手では乳房を揉みしだき、薔は甘く囁いたのだった。


 「ここがどうなってんのか、一緒に見よっか、」

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