※※第124話:Make Love(&Lewd).65






 ちゅっ…

 「ん…っ、ん、」

 後ろから、項へ何度もくちづけながら、

 スルッ…

 薔の片手は、服のなかへ滑り込む。


 「あ…っ、ダメ…っ、」
 「どーして?」
 ナナは潤みまくった瞳で、ちょっとだけ振り向き、

 「ここっ、玄関…っ、だからっ、声…がっ、」

 そう、振り絞った。


 すると、

 「ご名答…」

 クチュッ…

 「んぅ…っ、ふ…っ、」

 口内へ、ゆびを何本か入れられたのだ。



 「もっと、口開け、」
 薔はクチュクチュと、ゆびに唾液を絡めながら、

 「音のほうが出るように、してやる…」

 耳もとでフッと、笑った。




 「……っ、ン、は…っ、」
 ナナはふるえるくちびるを、おもむろに開く。

 「そう…、おまえもちゃんと、協力するんだぞ?」
 グチュグチュとかき乱すように、薔はゆびを入れいった。

 「俺は音を出してやるから、おまえは声を抑えろ、」





 「ん…っふ、ん…っ、」
 唾液は、顎へも伝う。


 プツンッ…

 ブラのホックは、すんなり外され、

 「いわゆる共同作業だ…」

 くにゅっ…

 乳房が揉み上げられる。




 「……っっ、は…っ、」
 ドアにゆびを立て、ナナは言われた通り声を抑えながら感じ。

 ヌチュッ…グプッ、グチュッ…

 「聞こえるか?エロい音立ってる…」
 肩へと向かいキスをし、わざと音が立つように薔はゆびを動かします。


 「ん…んっ、はふぅ…っ、」
 「やっぱおまえはどっちの口でも、いい音出せんだな…」
 納まりきらない唾液が、糸を引いて垂れる。

 キュッ…

 「は…っぅ、ふ…っ、ン、」

 起った乳首はゆびに挟まれ、やわらかく乳房が揉まれるたびに擦れ、

 「あぁ、もう首までビショビショなのか…」

 ヌルッ…

 親指で唾液まみれの顎を撫でられてしまい、

 「っ…――――――――っっ!」

 ビクンッ…

 ナナは達した。






 「は…っ、はぁ…っ、」
 息も姿も、乱す。

 「上手くいったな、おまえのおかげだ、」
 薔は後ろから、耳にキスをすると、

 「ご褒美は思い切り、喘いでみるか?」

 吐息みたいに、確かめてきた。




 「ふ、…………んっ、」
 ナナは泣きながら、小さく頷く。

 「やらしい女…、おいで…」

 クスッと笑いゆびを抜くと、薔は彼女を抱き寄せた。

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