※※第124話:Make Love(&Lewd).65







 バタン――――――…

 やがて、帰宅だ!


 花子はお利口さんに、お出迎えをせず。


 「あっ、お洗濯は今日は、わたしが」
 ナナは気を利かせ、洗濯の申し出を試みたが、

 チュ――――…

 玄関でくちびるを奪われていた。


 「ん…っ、」
 途中で遮られたため、奪われると舌を入れられるが、ほぼ同時で。

 ぎゅっ…

 薔はナナをつよく抱くと、容赦なく舌を絡めてくる。



 バサッ――――…

 「…っん、ん…っ、ン、」
 キスをしながら、彼女の上着を脱がせた薔は自身のも脱ぎ捨て、

 ちゅっ…ちゅくっ…

 腰が砕けること必至のナナの背中を、ドアへと押し当てた。

 ダンッ――――…





 「ん……んっ、…ん、ん…っ、」
 無我夢中でキスをむさぼっていたナナは、

 ツッ…

 乱れた服が覗かせた、肌を撫でられる。



 「は…ぁっ、」

 くちびるから抜かれた舌は、唾液を引かせたまま顎へと伝い。

 「あ…っ、あ、……ん、」
 ナナはビクビクとふるえながら、首筋にまでキスをされてゆき、

 「ナナ…」

 ふと、耳もと、薔は囁いた。

 「汗かきついでに、もう一汗、かくか…?」





 心臓は跳ね、ナナが潤んだ瞳を少し開くと、

 「それとも、シャワー浴びながらにすっか…?」
 「ん…んっ、はぁ…っん、」

 耳を舐め、薔はいやらしく囁きをつづける。





 「あ…っ、も、ダメ…っ、」
 「なにが?」
 ナナは荒くなる一方の、吐息のなかへと、

 「お風呂までっ、待てないです…っ、」

 素直な言葉を混ぜた。





 「気が合うな、俺もだ、」
 笑った薔はまた、すぐにくちびるを奪いにきて。

 「ん…っ、ん、んん…っ、」
 音を立て重なる舌に、刺激されて仕方ないナナの背中は思わずドアを滑る。

 ズッ…




 すぐに抱きあげ、

 「こら、しっかり掴まってねぇと、ダメじゃねーか、」
 「んっ、ん、だって…っ、」

 薔はディープにキスを続行しました。

 くちゅっ…






 「ん――――――――…っ…」

 息を忘れる。
 キスに夢中になる。


 ぎゅっ…

 ナナは裂けるくらいに、薔の服を掴んだが、

 「んんっっ!」

 イけてしまった。




 「はぁ…っ、ん…っ、」
 ゆっくり、舌が抜かれくちびるは離される。

 とろぉっ…

 糸を引いた唾液は、煌めきとなって滴り落ちる。



 「背中、こっちに向けて、」
 「え…っ?あ…っ、」

 グイ――――…

 そしてナナは強引に、カラダの向きを変えられた。

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