※※第124話:Make Love(&Lewd).65






 楽しいランチタイムや食休みも、終えまして。


 「あと一時間もないが、どうだい?3人ずつのチームに分かれて、試合をすると言うのは、」
 なんと醐留権の提案で、スリーオンスリーを開始しちゃう模様です!


 「さんせぇえいぃ。」
 「でも要さん、チームはどうするの?男女で分かれると不公平だし、」
 片手を上げる、こけしちゃんと羚亜。


 「わたし、やったことないです!」
 「あたしも、バスケなんてできないよ!」
 ナナと愛羅は、慌てる。



 すると、

 ぐいっ

 ナナの手を掴んだ薔が、

 「こいつは俺と同じチームだ。」

 コートのほうへ引っ張ってっちゃいました。

 「後はお前らで決めろ。」






 ……3人で1チームなんだけどなぁあ。




 「どうするんだ?どっちか一組が、引き裂かれる運命になるぞ、」
 「要さん!言い方悪いよ!」
 「とりあえずぅ、薔くぅんが向こうならぁぁ、ゾーラ先生ぇはこっちでなきゃぁぁ。」
 「あたし、バスケできない!」

 いささか揉めてはおるが、こちらもチーム分けとなった。








 「おい、転がすんじゃねぇよ、」
 「だってわたし薔みたいに、ダンダンできないんですもん!」
 コートではすでに、薔がナナへとやり方を指導しているようだ。













 それでは!
 スリーオンスリーの、チーム発表です!


 薔チーム:ナナと羚亜

 要チーム:こけしちゃんと愛羅





 「羚亜くーん!一時だけだよーっ!」
 愛羅は、泣いておる。

 「愛羅さーん!」
 同じくで、手を伸ばす羚亜。



 「………………。」

 周りはいったん、呆れ返ったが、

 「リベンジをさせてもらうよ。」
 「完膚なきまでに叩きのめしてやろうか?」

 いよいよ、試合開始だ!









 コートは半分、ゴールもひとつで行うわけですが、まず最初のジャンケンの時点でボールを勝ち取った薔は、

 しばらくドリブルをしてから、

 ポイッ

 ナナへパスをした。



 こっちに来なくて良かったと羚亜は心底安堵し、

 「え、えっと、えっと、」

 ボールを持ったままオロオロしまくったナナは、

 「えっ…、えいっ!」

 ゴールからは程遠いその場で飛び跳ね、シュートをした。




 …………えええ!?そこから!?

 ほとんどはびっくり仰天したが、

 「わわっ…!」

 ナナは着地に失敗し、バランスを崩した。





 パサッ――――――…

 なんと、ボールは見事なまでにさらりとゴールを通過したのだけど、

 ばたーん

 ナナはそのまま、倒れてしまったのである。

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