※※第121話:Make Love(in Splash).62






 ヌッ…ヌルッ…

 「あ…っ、あ…んっ、」

 鏡の下の台に座り、開かせたあしの間をなめらかに泡が滑る。

 「良かったな、元のヌルヌルがとりあえずは、わかんなくなったぞ?」
 耳もとで、薔はイジワルに笑って、

 「んんん…っ、」

 とうとう、ガマンがいかなくなったナナは、

 「あ…っ!」

 ビクンッ…

 達していた。


 「爪先まで震えてんな、可愛いよ、ナナ…」
 「は…っ、あ、あぁ…っ、」
 イってる間も執拗に、薔は手を動かす。

 「はぁっ、はぁっ、」
 バスルームには吐息が、跳ね返るみたいに響いて。



 「後ろも洗いてぇから、足もっと上げるぞ、」

 ぐいっ

 「や…っ、あっ、」

 そのうちに片足は強引に持ち上げられ、臀部までこの状態で洗われていった。





 そして、

 「次は足な?」

 少し下げられ、足にも泡が塗りたくられる。

 「あ…っ、ン、ん…っ、」
 ナナはやはり、つまさきまで敏感にふるわせて。




 泡に包まれた躰は、そこらじゅうがふるえていたのだけど、洗い終えると当てられたシャワーでまたしてもナナは何度かイけた。
















 そんでもっていよいよ、

 「次はわたしが、薔を洗います!」

 ナナの番です!


 「ですので、泡の立て方教えてください!」
 「いつになったら覚えんだ?」

 …大興奮してるときに教わるから、忘れちゃうんじゃないの?



 と言いますことで、きっとまた教わるんだろうな、と思われるナナは無事に泡を立て終え、

 「じっとしててくださいよ!?」
 「落ち着かねぇとこ、一箇所あんだが、」
 「ぎゃあああ…!」

 大興奮のまま、手を動かしていきました。













 ヌルッ…

 「は…っ、」

 一瞬びくっとした薔は、バスルームに吐息を響かせた。


 「……っ、おまえ、さっきから乳首ばっか、洗いすぎじゃねぇか?」
 「そ、そんなことは、ありませんよ〜、」
 その返しは、そんなことあるんだね?



 「ほとんどそれ、摘まんでんだろ、」

 そうです、ナナの場合は、泡にまぎれてゆびで触っておりまして、

 「あ…っ、あんま、擦んな…っ、」
 薔は切なげに瞳を閉じ、鏡に寄りかかった。



 ぎゃお――――――――――――――っ!




 「すみません!だって、指に当たるんですもん!」
 「そんだけ擦ってりゃ、当たり前だ…っ、…っあ、ぁ、」


 ぎゃおおお――――――――――――っ!


 ナナの大興奮も、ひとしおです!

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