※※第119話:Make Love(&Make Love!).4







 「ん…っ、やって、みます…」
 ナナはもじもじと、応えた。


 「まずおまえは、俺に何をされる?」
 「え、えっと…」
 極上の至近距離で、確かめられて、

 「キ…、キス…ですか…?」

 吐息混じりに、ナナは答えた。


 「どこに?」
 「おくちに…、かと……」
 部位もちゃんと、答えたところで、

 「出だしは順調だな、」

 チュ――――…

 くちびるに、キス。




 「ん……」

 舌はまだ入ってこず、やわらかくくちびると、時折吐息を触れあわせて、

 「この後、キスはどうなる?」
 「えっと…」

 ちょっと離された瞬間に、誘われてナナは振り絞った。

 「舌を…入れて…、いっぱい、音、立てます……」




 「そう…、音はどんなの?」
 「くちゅくちゅ、とか、エッチな、音……」

 ぎゅ…

 答えている間にも、つよく腰を抱かれ、

 「……っん、」

 ちゅくっ…

 舌は滑り込んだ。






 「ん…っ、は……ふっ、ン、」

 舌を絡めるように入れて、唾液を混ぜ音を立てる。


 ちゅっ……くちゅっ…

 「ん…っん、はぁ…んっ、」

 ナナはキスに酔いしれ、砕けてしまう腰を薔がきつく支え。


 じわぁっ…

 下着はどんどん濡れてゆき、恥ずかしいほどの感覚は確かなのに、抑えることなど到底出来ず。




 ぎゅっ…

 薔は舌を絡め、ナナの腰を片手で抱いたまんま、

 ぐいっ

 彼女のブレザーを脱がしていった。




 「ん…っ、ふぅ…っ、」
 強引なやり方にまた疼いて、からだをふるわすナナの腕から、

 バサッ――――…

 いとも容易くすり抜けたブレザーは、床へと乱れて落ちる。



 「んん……っ、ん…っ、…ん、」
 そしてとうとうナナさんは、

 ドサッ――――…

 ソファの上に押し倒された。




 「は…っ、」

 細く糸を引いた唾液が、やわらかく垂れ落ちて、艶めくくちびるはゆっくり離されてゆく。


 「ここまでされると、わかってたか?」
 「あ…っ、あ…ぁっ、」

 くちびるを舐められたナナは、びくびくっとふるえ、

 「次におまえは、俺にどうされんだ?」

 それでも容赦なくエロティックに、薔は確かめてきた。




 「いっぱい…、キスとか…されます……」
 荒くなる息を上げて、ナナは小さく答える。


 「どこに?」

 バサッ――――…

 上になった薔は、ブレザーを脱ぎ捨てる。





 「えっと…、脱がされて…、首とか、おっぱいに……」
 その姿に見とれるナナが、息を荒げ答えると、

 シュッ――――…

 ネクタイをだいぶ緩めた彼は、大胆不敵に笑った。

 「正しくは、こうだ、」







 キュ…

 制服のリボンを、片方、持ち上げられる。


 「キスしながらだって、脱がせんだろ?」

 ちゅっ…

 「……んっ、ぁ、」

 耳にはキスが落とされ、

 シュルッ…

 リボンは解かれた。



 「こんなに感じてんだ、耳だってじっくり可愛がってやんねぇと…」
 「あ…っ、あっ、舌…入れちゃ…っ、」
 息を吹きかけ、熱く音を響かせ舐められたりしているなか、

 プツンッ…

 ブラウスのボタンが外され始める。



 「は…っ、ん、ゃ、あ…っ、薔っ、ダメぇ…っ、」
 涙目でナナは、カラダを反らし、

 「あ…っっ!」

 ビクンッ…

 イけてしまった。

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