※※第115話:Make Love(ClimaxW).57







 ちゅっ…ちゅ…

 「ん…っ、あ…っ、」

 しばらく頬や瞼や鼻や、色んなところにキスをされていたのだけど、

 「脱がすぞ、」

 彼女の服へ手を掛けて、薔は大胆に確かめてきた。


 「はい…」

 拒む理由があるはずもなく、火照りすぎたナナは素直に頷く。




 プツン…

 ブラウスのボタンが、外され始めた。


 チュ――――…

 「ん…っ、」

 そのあいだもくちびるには、何度もキスが落とされ、

 ファ…

 すべて外されたブラウスは、左右に広がってナナの躰を覗かせる。



 「汗で濡れてるよ、おまえの肌…」

 ちゅっ

 ブラジャーが外されることなく、柔肌へもキスが落とされてゆき。



 「あ…っ、あ、あ…っん、」

 ふるえながら声を上げ、ナナは彼のくちびるを感じまくって、

 「あ…のっ、」
 「ん?」

 それでも焦らされているため、甘えた声で尋ねちゃったのだ。

 「お、おっぱいには、ちゅう、して…くださらないんっ、ですか…っ?」

 ってね。






 「してほしいか?」
 クスッと笑った薔は、右手の親指で彼女のくちびるをそっと撫でる。

 「は…い……」

 恥じらいながらも、正直に応えたナナだったが、

 「なら、どこにしてほしいか、自分で外して見せて、」

 やさしく命じられてしまい、おもむろに背中へ両手をまわした。




 「ん…っ、ん……」

 プツンッ…

 かなり四苦八苦したが、ブラのホックは外れました。


 ツ――――…

 その間薔は、ブラウスのなかナナの腕を、ゆびの背で撫でたりしていて、

 「外れそうで外れねぇのって、何かエロいな、」

 とか笑って言うので、恥ずかしさに下半身はどんどん濡れちゃいます。




 「え、えっと…」

 ようやく外れたブラを、膨らみの上へ押し上げると、

 「こことかが、い…」

 ぷにゅ…っ

 ナナは両手で、ふたつの乳首を擦ってみせた。




 「いきなり乳首からいくのか?」
 「だってぇ…っ、」

 羞恥は相当なものだが、見られながら乳首を擦っていると、

 「やらしい手つきしてんな、そのまま弄ってろよ、」

 かがんだ薔は、突起の周りへとキスをし始めた。




 「ん…あっ、は、あ…っ、ぁ、」
 ビクビクッとふるえながら、ナナは乳首を摘まんだりするが、彼が与える快感に敵うはずもなく。


 「どーした?手ぇ止まってんぞ、」
 舐めたりもしながら、薔はイジワルに促してくる。




 「も…っ、ムリ…っ、」
 「何がムリなんだよ、」

 ちゅうっ

 「あ…んっ、」

 痕までつけられて、ビクンッと反ったナナは、

 「ぜんぶっ、薔がして…っ、気持ちい…のっ、」

 甘えた仕草に涙目で、おねだりせずにはいられなかった。





 「かわい…、それも全部、俺だけに見せろよ?」

 髪をやさしく撫でてから、薔は乳首へキスを落とした。

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