※※第114話:Make Love(+Nightmare).56







 ライヴハウスは、さほど大きくもなかった。

 ナナは心ここにあらずで、屡薇に連れられ歩いてゆく。









 その頃、

 「そうか、今日はそいつら、ライヴやんのか、」

 如月からの報告を受けつつ、夕月はとある場所へ向かっていた。

 「なら演出は、派手にいってやるか、」






 そして夕月は、足早にだが優雅に歩きながら、

 「あぁ、そうだ、」

 如月からの電話を切ったあとすぐに、とある人物へ発信したのだった。

 「こいつぁ助っ人がいるなぁ、」















 ――――――――…

 ズプンッ…

 「はぁぁんっ…!」

 騎乗位で、こけしちゃんと醐留権がひとつになった頃。


 〜♪〜♪

 醐留権の携帯(※スマホのほう)に、着信があった。




 「んぅ…っ、要ぇ…っ、でん…わぁっ、」
 「とは言っても今、挿れてしまったしな、」

 ゆさっ…ゆさっ…


 ところが、ベッドを軋ませ、動きながら醐留権は、

 「おや?」

 目を凝らし画面を見つめると、携帯を手にしたのである。

 「はい、」






 (ダメぇ…っ、声…出ちゃ…っ、)

 喘いでしまいそうでこけしちゃんは、

 「ふぅ…っ、」

 両手で口を覆う。





 「すみませんが、今、取り込み中でして、」

 ギチッ…

 「んぅぅ…っ!」

 電話を繋げながら、醐留権はさりげなく動きを止めない。




 そして、

 「それは本当ですか!?」

 彼が驚愕の事実を知った瞬間、

 「…っふ、ぁあぁぁぁっっ!」

 達したこけしちゃんはとうとう、高い鳴き声を上げてしまった。




 「…………っ!」

 激しい収縮が起きて、醐留権も避妊具の中へと射精してしまい、

 『先生もなかなか、やりますな、』
 「あ、このことは内密に…、抜いてすぐに伺います、」

 電話の向こうで夕月は、くっくっと笑っていたのだった。






 醐留権は電話を切ると、

 「要のバカぁぁ…っ、」

 泣いているこけしちゃんの、涙をやさしく拭って、

 「続きは、帰ってからにしよう、」

 微笑むと、

 ヌポンッ…

 「はふぅぅ…っ、」

 こけしちゃんを抱き上げるようにして、抜いたのだった。





 「はぁ…ぁっ、あ…ン、」

 そして恍惚の彼女へ、明かしました。

 「実は、暮中と三咲が、大変なことになってるらしいんだ、私たちもできる限りの力を貸そう。」

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