※※第114話:Make Love(+Nightmare).56







 「……あぁ、思った以上の収穫だ、仕事中に、わざわざありがとな。」

 夕月は穏やかに告げると、電話を切った。




 「バンド名は“FeaR(フィアー)”か…」

 次に彼は、力強い表情で、

 「まぁ、業界人なら話は早ぇ、」

 しかし静かな怒りを乗せて、オフィスを足早に後にした。


 「毒を以て毒を制してやるか。」

















 ――――――――…

 スタジオでただ時間を持て余していたナナは、精神的にも疲れきって屡薇のアパートへ到着した。


 そして、

 「着いたばっかだけど、また出かけるよ?」

 錠を鍵で開けながら、屡薇は、

 「俺、今夜はライヴだから、あんたも連れてってやるよ。」

 と、笑った。





 ……また出かけるのか…

 思ったナナだったが、口にはせず、いったん屡薇に連れられ部屋の中へと入る。

 キーホルダーは、すぐそこにあるのに手が届きそうで届かない。

















 ――――――――…

 グチュグチュッ…

 「あ…ぁん、あぁ…っ、ぁ、」

 とうとうパンツを脱がされ、ゆびを入れられたこけしちゃんは中を思いっきり乱されていた。


 「音…すごいね、吸い付いてくるみたいだ、」
 フッと言葉にすると、

 チュプッ…

 醐留権はこけしちゃんの、乳首を舌で転がす。



 「もぉ…っ、ダメぇ…っ、」

 涙すら流しながら、こけしちゃんはカラダを反らし、

 「ああぁぁぁっん!」

 ビクンッ――――――…

 達していた。




 「イイ声だよ、悠香…」

 プチュッ…

 「あ…ふぅっ、」

 醐留権はゆびを抜く。



 ピューッ…

 ソコは勢いよく少し長く、一度潮を吹いてヒクヒクとふるえた。



 ちゅっ…

 「そろそろ、挿れてもいいかい?」

 おでこにキスをして、醐留権はやさしく確かめ、

 「ん…っ、いいのぉぉ…っ、」

 求めたこけしちゃんは、もじもじと付け足したのだった。

 「でねぇ、要ぇぇ、コンドームはぁぁ、あたしが着けるぅぅ…っ、」

 ってね。





 やっぱりか、と思った醐留権は、すでに硬いしで彼女にお任せすることとした。

[ 343/538 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る