※※第91話:Make Love(&Bite).37






 ゆさゆさと、性器が合わさってふたつの躯は揺れ動く。


 「ん…っ、あっ、あぁ…っ、」
 ナナは腰を前後に動かし、

 「熱く濡れてて、とろけちまいそうだな、おまえのここは、」
 薔は今では両手で、剥き出しの乳房を愛撫しながら、深く突き上げてくる。


 「あ…っ、真ん中、弄っ…てっ、」
 「ここか?」
 せがむとすぐに、乳首をゆびでこね回されて、

 「はあ…っん、あ…んっ、ンッ、ぁ…あっ、」

 汗でもびしょ濡れのナナは、しなやかに反って擦り合わせる。



 「きもち…い…っ、」
 びっしょりのクリトリスも擦れて、乳首をクリクリとゆびで弄られていると、

 「ああっ…ん!」

 戦慄いて、ナナは何度目かの絶頂を迎えた。



 キュ…

 柔らかな乳房にやさしくゆびを食い込ませ、

 「…っあ!」

 薔も中へと、出しました。




 奥まで更に熱くなって、切なくてまた収縮して。



 「あ…っ、んっ…」
 欲しくて仕方なくて、ナナは動いて、

 「……っ、絡みつくおまえのここ、どれだけ淫しても足んねぇよ、」

 フッと笑った薔は、挿れたままナナをつよく引き寄せた。




 そして、耳元で囁いたのだった。

 「だから、もっと絡みつけ、おかしくなるほど淫してやる…」







 「んああぁ…っん!」
 ナナは堪らず、達せて、

 くちゅっ…

 その直後、くちびるすら奪われた。




 「ん…っ、ん…んっ、」

 ギッ…ギッ…

 ソファが軋み、卑猥は滾る。




 自制なんてできるはずもなく、惜しみなく甘く激しく淫楽に耽るのだった。














 ――――――――…

 ソファにての吸血行為は、やっぱりかセックスにまで発展しちゃいまして。

 「ナナ、」
 「は、はいっ、」

 …ぴらっ、

 お風呂に向かう前、薔はナナへと、テーブルに置かれていたチケットのような紙を一枚手渡したのだ。

 「葛篭からだ、」






 「おお?」
 目をぱちくりさせ、そのチケットをまじまじと見つめてみたナナは、

 「…ぷら…ねたり、うむ?」

 と、呟いたのです。




 「俺はおまえと、ふたりっきりで行きてぇんだよ、」
 「おおおおおおっ…?」




 ……葛篭先生はどうやら、全員に同じ、プラネタリウムのチケットを贈呈したみたいです。


 ふたりで行けるのか?
 やっぱり6人になるのか?


 それより何より衣服とか乱れてるんで、おまけに明日も学校なんで、はやく一緒にお風呂へ入ってくださいまし!












 …――What happens to the situation of a date?

[ 29/538 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る