※※第110話:Make Love(&Sex aid).3







 「そ、そちらは、確か…、」

 以前に一度、ゲイのヴァンパイアに突っ込まれたことがあることを、ナナは思い出せたようだ。


 「あん時は気持ちよくなん、なかったろ?」

 ギシッ…

 そう言いながら、薔はベッドに乗ってくる。



 「はい…、あのときはとにかく、必死で……」

 それも今となっては、今年をちゃんと彩っていて。





 「まだ、嫌か?」
 と確かめられたが、彼だと嫌なはずもなく、

 ゴク…

 再び息を呑んだナナは、ふるえるくちびるを、おもむろに開いたのだった。

 「嫌じゃないです…、あなたなら……」












 「いい子だ、ナナ…」

 ギシッ…

 ベッドはまた少し、軋んで。


 「まずはこいつ、俺の舐めるみてぇに舐めてみな、」

 それは妖しく、薔は命じたのだった。










 れろっ…

 「ん…っ、」

 ナナは火照った顔で、両手でバイブを持ち、舐める。


 「そう…、ねぶり方やらし…」

 そっと薔は手を伸ばし、ゆびの背で彼女の頬を撫でる。




 「咥えて、唾液でヌルヌルにしてみろ…」
 「ん…っ、はい…」

 はむっ…

 ナナはゆっくり、バイブを口に咥えていった。


 「しっかり濡らしとけよ、おまえん中にぶち込むんだからな…」
 「ん…っ、ぁむ…っ、」

 ぬるーっ…

 わざと唾液を使って濡らす。

 彼に見られていることで、羞恥に欲情して交接器はもうびしょ濡れだけど。






 「光ってきた、よく濡らせたな、」
 「ん…っ、」

 あたまを撫でられて、ナナはゆっくりバイブを口から離した。

 ちゅぽっ…




 夢中になって濡らしたからか、離せば唾液が糸を引いたのだった。

 とろおっ…












 「その分なら、自分でちゃんと足も開けるよな?」

 という言葉に、

 くぱっ…

 パンツを履いたまんま、ナナは恥じらいつつも従ってあしを開く。

 「こ、これでいい…ですか?」







 「それでいい、」

 薔は笑うと、

 「もう色変わってんだな、自分で舐めるまでもなかったか?」

 くいっ…

 パンツを少しずらし、

 ヌッ…

 バイブを入れてきた。

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