※※第91話:Make Love(&Bite).37






 「ああっっん、ゃ、あ…っ、」

 ブチュンッ…

 薔の上でナナは、濡れて淫れきっている。


 「ドロッドロで、挿れたら溶けちまいそうだな…」
 乳房の上でくちびるを動かし、吐息すら吹きかける薔は、

 「ナナ、」

 ふっと、笑って言ったのだ。

 「血ならいくらでも流してやるが、おまえは誰にもやんねぇよ、」





 「ふぁ…っ、あっ…ン、んッ、」
 言葉の意味を探しながらも、ナナは死に物狂いでして、

 「どんなおまえも、愛しくて仕方ねぇんだ、」

 薔は顔を上げると、やさしくその濡れた頬を撫でながら、真剣な眼差しで告げたのでした。

 「俺には、おまえがすべてなんだよ……」









 「……っん!」
 またまたナナのカラダは、しなやかに跳ねまして、

 「ゆび、すげぇ締めつけたな、」
 微笑んだ薔は、

 プンッ…

 「あ…っっ、」

 ゆびを抜いたのだった。






 「はぁっ、はぁっ、」
 ナナは肩で息をしている。

 「俺はそろそろ繋がりてぇんだが、おまえはどうなんだ?」
 ゆびに付いた愛液を舐めながら、薔はずっと彼女の頬を撫でておりまして、

 「…っぅン、」

 泣きながらその手に手を重ねたナナは、ふるえる声を振り絞った。

 「わたしだっ…て、薔と、繋がりたいに決まってますでしょうっ…っ!」






 「ならおまえ、自分で挿れられるよな?」
 「ん…っ、はい……」
 只今、体位はナナが上ですので、ソファにての騎乗位となったのですな。











 ズッ…プ――…

 「ぁ、あ…っ、」

 びしょ濡れのパンツを脱ぎ捨て、ナナはゆっくりと腰を落としていた。


 「挿ってくのが、よく見えんな、」
 スカートを持ち上げ、片手で腰を支える薔は、汗に濡れて笑っている。



 「あ…のっ、なんかっ、すごく、おっきくないですかぁ…っ?」
 またがっているナナは、火照りまくって素直に述べ、

 「何言ってんだ?おまえいつも、咥え込んでんじゃねぇか、」

 ぐいっ

 「え…っ?あのっ…」

 薔はナナの腰を両手で掴むと、

 ズチュンッ――――…

 落とさせ、一気に挿入した。




 「あああっ…っん!」

 直後にナナは達して、

 「すぐに締めてねぇで、動けよ、はやく、」

 薔は腰を支えたまま、誘うみたいに促した。

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