※※第108話:Happy Birthday(&Christmas Eve!).2






 「ん…っ、ん……」

 溺れるくらいになって、キスをむさぼるナナの手に、

 キュ…

 薔の手が重なる。





 ギッ…

 ベッドは時折、軋んで、

 「もっと、舌伸ばせるか?」
 「ん…っ、」

 くちゅっ…

 熱く舌を、絡めていった。






 やがて、

 「は……ぁっ、」

 とろっ…

 このままとろけるくらいになって、くちびるをゆっくり離して見つめあうと、

 「愛してるよ、ナナ…、」

 微笑んだ薔は、彼女をそれはやさしくつよく、抱きしめたのだった。


 「おまえがいれば、他に何を失くしても平気だと思えるほど、俺はおまえを愛して止まねえ……」













 「あ…っ!」

 昂りすぎた感情と、囁きの気持ちよさと、いろんなものが襲いきてナナは達してしまった。

 「またイったのか、かわいいやつ…」
 薔はやさしさを容赦なくて、ふっと笑ってからナナの髪を撫でる。


 「ん…っ、ん…」

 ぶるっとふるえ、その手つきにも、ひどく感じた。

 花子は花子だとお決まりのパターンは、聞くまでもないのかもしれませんね、もう。






 (あったかくて、いい匂い…)


 ここは、くるしいくらいにしあわせだ。





 うっとりと幸福感に、包まれまくっていたナナでしたが、

 「あ…っ、わたしばっか、ダメです…」
 「ん?」

 気持ちよさに涙を溜めながらも、申し出ていた。

 「今日は、わたしが薔を、気持ちよくします……」

















 ギシ…

 ベッドはまたまた、軋みます。

 「優しくしてやるつもりが、尺らせることになっちまったな、」
 笑っている薔の股の間で、ナナは手を動かそうとしていた。


 「ちがいますよ、わたしがやりたいんですよ…」
 火照った顔で、ベルトを外してゆく。

 カチャ――――…






 そして、ジッパーを下ろす際、

 「それ、口で下ろせるか?」

 ときたため、

 「ん……」

 引き手を口に咥えたナナは、徐々にそれを下ろしていきました。

 ジ――――…ッ









 そんなこんなを、ナナがけっこう艶かしくやっちゃいましたので、

 「あ…、もう、おっき…」

 「当たり前だろ。」

 彼女はうっとりと、ソコへキスしていった。


 「ん……」

 ちゅっ…

[ 260/538 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る