※※第107話:Make Love(&Piledriver sexual).51
夜でございます。
「…こけしちゃんは、プレゼント決まった?」
本日は何とか先にお風呂へ入らせてもらい、ナナは一大イベント直前のひそひそ乙女トークを、こけしちゃんと繰り広げておりました。
すでにベッドのうえ、にて。
『あのねぇ、眼鏡ケースにしようかなぁぁって思ってるのぉ。』
「なるほどーっ!」
……トレードマークだもんね。
『ナナちゃぁんはぁぁ?』
「それがさ、いいのはいっぱいあるんだけど、どれがいいんだかがよくわからないんだよね…、いっぱいありすぎて…悩んじゃうよ…」
ところが、ナナは未だに悩んでおりまして。
『しかもナナちゃぁんの場合はぁ、お誕生日プレゼントだもんねぇぇ。』
「そうなんだよね…」
乙女たちは電話越しに、
「うーん…」
『うぅぅん…』
唸った。
『いっそのことナナちゃぁん、自分にリボンつけてプレゼントしてみたらぁぁ?』
「えええ!?」
それが一番のプレゼントである感は否めないが、思わずナナは声が裏返ったためこけしちゃんはコロコロと笑いだす。
『でもぉ、ナナちゃぁん、大事なのは気持ちだよぉ?悩んで選んだプレゼントならぁ、なんだって嬉しいものだよぉぉ。』
「こけしちゃん、さすが…、その通りかもしれない…」
そしてナナが、親友の言葉にホロリとしておりますと、
「ワンッ…!」
見張りをしていた花子が、きちんとお知らせにきた。
「あっ、じゃあこけしちゃん、あのひとお風呂から上がったみたいだから、このへんにしとくね…!ほんといろいろ、ありがとう…!」
「いえいえぇ、ナナちゃぁん、ふぁいとぉぉ。」
きちんとおやすみをして、電話を切ったのでした。
ぼふっ
ドキドキひとしきりのナナは、とりあえず横になった。
ギシ…
少ししてから、ベッドの軋む音が。
(おお落ち着こうわたし!今ぜったいに、顔赤いか)
「もう寝たのか?」
……ぎょおお!
「まだ寝てませ」
ちっとも落ち着いてはいないなか、ナナはパッと目を開け上を見た。
はい、
薔はお久しぶりかの、お風呂上がり上半身ハダカでした。
(どばあ――――――――――――っっ!!)
あーっ、ぁーっ…(※大興奮でエコー)
「おわあ!いつ見てもおキレイなおカラダですけど、寒くないんですかぁーっ!?」
真っ赤っかになったナナが、息を荒げて尋ねますと、
フッ――…
と妖しく笑った彼は、見下ろしながら返したのでした。
「おまえがあたためるか?」
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