※※第106話:Make Love(&Hand cuff).50






 「あは…ぁぁんっっ!」

 ビクンッ――――…

 戦慄いて、ナナは達した。


 カチッ…

 「ひゃう…っ、」

 その瞬間にローターの振動は上がり、

 プッッ…

 ゆびは抜かれます。




 ピュ、ピュッ…

 何度かにわけて、潮吹きは起きて、

 「まだ吹いてんだな、こいつも撮っとくか、」

 愛液を舐め取りながらも、バッチリ動画で残されちゃいました。



 「や…っ、や、あぁっっ!」
 ナナはほぼ、たて続けにイっていた。









 「はぁっ、は…あっ、あんっ、」

 部屋の中、音と息づかいと嬌声は響く。



 そして、

 「ナナ、」
 またイけそうな彼女の耳もと近く、薔は囁きます。

 「捕まっちまった、おまえの負けだ。俺はおまえを離さねえ…」







 「あ…っ!ふぁ…あっ、」
 イって、子宮までキュウッと切なくなった。
 甘く狂おしい痛みからも、逃げることなんてできっこない。





 シュ…

 薔はナナに巻きつけた、目隠しを解きながら、

 「でも、俺のが先におまえを、好きになっちまったからな、」

 くちびるのすぐ上で、ふっと告げたのでした。

 「好きになったのは、俺の負けだよ…愛するしか出来ねえ…」







 目隠しがシーツに、舞い落ちるより早く、

 チュ――――…

 くちびるは奪われた。
















 チュクッ…クチュッ、クチュッ…

 「ん…っ、ふぅ…っ、」

 離れられない。
 キスはやさしく、甘い。


 「は…っ、」
 唾液が舌と共に絡まって、吐息も混ぜるから目眩を感じて仕方ない。

 「ん…っ!」
 キスの最中、ナナは達しちゃいまして、

 「あ…むっ、ん……んっ、」

 それでも無我夢中で、彼のくちづけを求めた。




 ちゅぷっ…

 くちびるが、艶かしく開いていって、閉じてゆくあいだ舌を絡めて音を奏でる。

 舌の動きも、甘美なまでに卑猥だ。



 唾液が顎を伝って、濡れた髪をまた濡らして肌に張り付いてゆく。




 「ん…はぁっ、」
 煌めき糸を引かせて、艶めくくちびるを少しだけ離すと、

 プッ…

 「あぁ…っ、」

 乳首ローターは、外されたのでした。

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