※※第106話:Make Love(&Hand cuff).50







 ドサッ――――…

 「ゃん…っ、」

 ナナはベッドの上へと、やさしく投げ出された。


 ギシ…

 「今から可愛い声出すんじゃねぇよ、煽ってんのか?」

 さらにその上へ薔が乗っかると、ベッドもまた軋んで、少し乱れて。






 ジャラ――…

 玩具の手錠でもれっきとした音は立つようで、ナナの捕らわれた両手は上にあげられてしまい、

 「あー、ったく、これじゃベッドにくくりつけらんねぇじゃねーか、」
 「ごめっ…なさ…っ、」

 いちおう薔が押さえつけていたのだけど、彼は下から延長コードを抜いて引っ張って来て、

 ぎゅ…

 結局、ナナの両手をベッドに縛りつけちゃいました!


 「んんん…っ、」
 切なく潤んだ瞳で、ナナは両足を少し動かす。






 「悪い子には、お仕置きな?」

 妖しく微笑むと、

 シュルッ…

 薔はナナの、制服のリボンを解いた。










 解かれたリボンは、目の前へ持って来られまして、

 「じっとしてろよ?俺はとりあえず両目を奪っとくぞ、」
 「んんぁぅ…っ、」

 きゅっ…

 目隠しも、完了!






 「は……」
 ナナは両手を縛り上げられ、目隠しまでされちゃいまして、

 「おまえのその姿、堪んねぇな…」

 上でエロティックに告げた薔は、

 パシャッ…

 一枚、スマホに収めたのである。



 「なにをなさっ…たんですかぁ…っ?」
 火照った顔で、ナナは問いかけ、

 ギシッ…

 「安心しろ、ハメてからもちゃんと撮ってやるよ、」

 ベッドは軋むなか、薔は彼女のブラウスへと手を掛けた。

 プツッ…






 ゴク…

 何をされるのかわからない、手探りの欲情と羞恥にナナは息を呑んだ。

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