※※第105話:Make Love(Climax?).49







 しばらく、熱く互いを感じながら抱きあっていたふたりは、

 「ナナ、キスしよ?」
 「は、はい…」

 ちょっとだけ離れて、見つめあった。





 目を逸らしたいほどの激情に捕らわれるナナの、

 ツ――…

 くちびるをゆっくり、薔が親指で撫でてゆく。



 頬は両手で挟み込まれ、

 ちゅ…

 くちづけが、落とされた。



 「ん……」
 甘い声は漏れて、

 くちゅ…っ

 すぐに舌を入れられる。



 「ん…っ、ん……」
 ナナはこの時点で、腰が砕けてしまい、

 ギシッ…

 ソファの背もたれに、くちづけたまま押し当てられた。


 きゅ

 ゆびにゆびが絡められる。

 「……んぅ、は…ぁっ、」

 艶かしくくちびるは時折開かれ、舌が音を立てて這い入ってくる。




 ちゅぷっ…

 「ん…んっ、ふ…っ、」
 濃厚すぎて、カラダは芯から火照ってしまい、

 「……っん!」

 びくんっ…

 ナナはキスだけで、軽くイけてしまった。




 「はぁ…っ、」
 くちびるを離してゆくと、唾液が糸を引く。


 「あ、の…っ、」
 「あ?」
 薔のくちびるは、下へと伝っていったのですけど、

 「なんかっ、幸せすぎて…、んぁ、薔の、っ、お顔、まともに、見られな…っ、あ…っ、」

 ナナは潤んだ両目を、片手で覆い隠した。




 「ふーん、」
 薔は妖しく笑うと、いったん少しからだを離して、

 「なら、おまえが俺の顔見たくなるまで、後ろからしてやる。」

 ぐいっ…

 強引に、彼女のカラダの向きを変えたのだった。















 ちゅ…

 「あ…っ、あ、」

 ソファに座って、後ろから抱きしめられて項や耳に何度もキスをされる。


 シュルッ…

 制服のリボンは、解かれます。


 「や…っ、こっちも、恥ずかし…っ、」
 「イヤなら可愛い声出すんじゃねぇよ…、ほら、抵抗してみるか?」
 もじもじするナナの上で、いったん少し手を休めた薔でしたが、

 「…っぅ、ん、できな…っ、」

 彼女が抵抗を見せないため、再び脱がしにかかった。


 「それでいい、素直に抱かれとけ…」

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