※※第104話:Make Love(&Lesson).48






 「ん……っ、ん…」

 舌はゆっくり艶かしく、絡まっている。

 「は……」
 時々、甘く視線も絡めてむさぼり尽くす。



 くちゅっ…と音を立てて、つよく抱きしめられて愛おしさに窒息寸前。





 「はぁ……っ、」
 吐息と唾液で繋がりながらも、少しずつくちびるを離して見つめあうなか、

 「何度言ってもわかんねぇのか?それならみっちり、カラダに教え込むぞ、」
 「ん…えっ?…何を、れすか…?」

 既に骨抜きにされていたナナは、

 ぐいっ

 ちょっと強引に、抱きかかえられた。


 「可愛いおまえを俺がどんだけ愛してんのか、に、決まってんだろ?」






 (ぎゃおおお――――――――――――っ!)


 「おおお手柔らかに、お願いしますっ…!」
 「安心しろ、そうするかどうかはカラダに訊く。」
 この間にもどんどん、寝室へと運ばれてしまい、


 ドサッ――――…

 ナナはベッドのうえに、乗せられちゃいました。





 「あ…っ、」
 微かな声を上げると、

 ギシッ…

 更にうえには、薔が乗っかってきます。



 ぎゅ…

 両手に両手が重なり、少しだけシーツを滑って波打たせた。




 「ほら見ろ、離れらんねぇだろ?」

 くちびるが触れ合いそうな距離で、薔はゆびにゆびを絡める。


 ナナが目眩すら、覚えるなか、

 「おまえは俺の女だからな、とことん穢してやるか…」

 ふっと瞳を細め、少しの狂気を混ぜて彼は告げました。


 「でもそれ以上に、とことん愛してぇんだよ、ナナ……」











 チュク――――…

 「ん…………」

 直後に、くちびるは塞がれた。


 絡まるゆびさきが、きつく互いを掴んで離さない。



 「は……っ、」
 舌を伸ばして僅かな隙間で、呼吸をする。
 呼吸をする時間が、惜しまれるほどだが。




 あまりにもいやらしく絡めすぎたため、唾液は一筋、きらびやかに伝い落ちていった。

[ 200/538 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る