※※第102話:Make Love(&Creme fraiche).46






 「ん……っ、ん、っ、」

 卑猥な音を奏でながら、くちづけをつづけていると、

 ツッ…

 薔はナイフに付いた生クリームをゆびに絡めて、

 くちゅ…っ

 とキスの合間に滑り込ませた。





 「もっと甘くするか…」
 「……んっ、」

 舌と舌が、伸ばされて再び絡まる。


 ちゅっ…ちゅぷっ…

 「ん――――――…」

 ナナはうっとりと骨抜きにされ、甘美なキスをむさぼった。






 「は……っ、」
 やがて唾液を引きながら、くちびるを離すと、ナナは今にもだらりとテーブルに臥してしまいそうなほどで。

 「まだ、味わうだろ?」
 それでも薔はそっと、誘惑を容赦ない。



 「ん…っ、」
 ナナが頷いたところで、

 ガタン――…

 彼女はテーブルのうえへ、仰向けに横たえられた。













 ツッ…

 ゆびさきがしなやかに、素肌へ生クリームを塗りつけて這う。


 「ぁ…あっ、んっ、」

 ビクビクッとふるえながら、胸元を開けさせられたナナはされるがままになっていて、

 「足、あんま動かしてっと、恥ずかしい音が聞こえちまうぞ?」

 薔はクスッと笑うと、

 くちゅ…

 生クリームの付いた肌へ、舌を這わせた。



 「や…っ、ダメ……」
 「ダメなわりにはちゃんとここ、脱がされたじゃねぇか、」

 シュッ――…

 ブラウスが更に、肌から滑り落とされる。


 「ダ…メ、」
 とは言っても、抵抗などできるはずもなく、

 ぷちゅっ…

 露になってしまった乳首を、舌で遊ばれだした。



 「や…っ、ン、…あ、っん、」
 ナナは甘く嬌声を零れさせ、

 「そーいや、ここには塗ってねぇが、やたら甘ぇな、」
 乳首のうえでくちびるを動かし、薔は吐息すら吹き掛けてくる。


 「ん…っ、あ…んっ、薔っ…」
 ナナは僅かばかりにからだを起こし、視線を何とか彼へと送り、

 「なんだ?」

 はむっ…

 乳首は甘噛みされてしまった。



 「あ…っ!」
 テーブルのうえ、反って、ナナはちょっとイけちゃった。


 「ここにも塗って、もっと甘くしてやる、」
 薔はくちびるを滑らせ、ゆびで乳首を弄りながらくちびるの上で確かめると、

 にゅむっ…

 やさしく揉むみたいに、生クリームを乳輪にまで塗りつけた。



 「あ…っ、あ、やら…ぁっ、」
 ナナはもはや、目にいっぱい涙を溜めて、ひどく感じていて、

 「そうだな、赤ぇとこが見えなくなっちまったもんな、」

 今にもまたキスできそうな距離で、笑うと、

 「まぁ、舐めりゃもっと、赤くなるだろ、」

 くちゅっ…

 薔は、生クリームに塗れた乳首を舐めはじめた。




 「んんんっ…っ!」
 ナナはビクンとふるえて、またイけてしまい。

 「はぁ……」
 エロティックな息を吐いて、薔は甘い乳首を舌で愛撫する。




 「ほら、真っ赤になったぞ、」
 やがて充血した両方の乳首を、ゆびでクリクリと薔はこね回し、

 「あ…ぁっ、あ、っ、あ…のっ、ん…っ、」

 声を上げながらもナナは、必死で懇願した。

 「わたしも…っ、薔のっ、やりたい…れすっ、」

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