※※第102話:Make Love(&Creme fraiche).46







 無事にかは定かでないが、お許しが出たナナさんはこけしちゃん宅にバッチリお邪魔しておった。
 来る途中、スーパーで材料を買ったりしてね。







 「こけしちゃん先生、お願いします!」
 「エヘヘぇ、先生ぇかなぁぁ、」
 「もちろんだよ!」

 それだと先生カップルになっちゃうんだけど、お借りしたエプロンを纒いペコリとあたまを下げたナナのまえ、照れるエプロン姿のこけしちゃん。




 “味見ならおれに任せな、”
 そしてこたつ布団のうえにて、さりげなくスタンバイするゲイちゃん。







 意気込みは充分でして、ナナはこけしちゃんに教わりながら一緒にケーキを作り始めたのだけど、

 じーっ

 いつの間にか、司にガン見されていた。





 (すんごい見られてるよ…!)

 実に、やりにくい。






 「こぉらぁぁ、司ぁ、あんまりじろじろ、ナナちゃぁんを見ちゃダメよぉ?お仕置きされちゃうのよぉぉ?」
 「こけしちゃん!?」
 姉がおっとりにおいてのプリプリで、弟へ諭すと、

 「ねぇねぇ、ナナ姉ちゃーん、」

 今度は3秒置きくらいにナナを見ながら、司はこんなことを尋ねてきたのだ。

 「薔兄ちゃんとはもう、エッチしちゃったのお?」









 ボール落とすとこだったよ――――――――――っっ!!

 おーっ、ぉーっ…(※大赤面でエコー)





 ナナはとにかく、真っ赤っかになって口をあんぐり開けておりますが、

 「司ぁ、相手はあの薔くぅんよぉ?しちゃってるに決まってるでしょうぅ?」
 「そっかあ!」

 姉弟間でなんだか、そりゃそうであろうな納得をしてしまった。




 「てことは姉ちゃんも、ゾーラ兄ちゃんとエッチしちゃったのお?」
 「あぁぁ、司ったらぁ、それまで聞くぅぅ?」
 「うんっ!」

 今ではこけしちゃんも、真っ赤になっておりまして、

 (あれ?若くなってる、)

 おじさん→兄ちゃん、の変化にちゃんと気づけたナナは、穴があったら入りたい衝動にも駆られておった。





 “いいから早く、焼いちまえよ、”

 ゲイちゃんはこたつ布団のうえ、丸くなってやや呆れ気味。






 ……このこけしちゃんズクッキングスクールは、クリスマスイブにて成果を発揮するのだろうか!?

[ 170/538 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る